【町田】吉田眞紀人/ゴールから遠ざかる日々の中で抱えていた葛藤(前編)【コラム/横浜FC戦】
【★無料公開】吉田眞紀人/ゴールから遠ざかる日々の中で抱えていた葛藤(前編)【コラム/横浜FC戦】(町田日和)
■明治安田生命J2リーグ第38節・10月20日(金)18:30キックオフ
等々力陸上競技場/2,943人
横浜FC 2-2 FC町田ゼルビア
【得点者】横浜FC/20分 大久保哲哉、68分 大久保哲哉 町田/3分 吉田眞紀人、85分 戸島章
▼相手との駆け引きに勝ったゴールシーン
自身の誕生日・10月20日とJリーグの公式戦が重なるーー。偶然にもプロ7年目の今年、ようやくその日が訪れた。吉田眞紀人自身が「楽しみにしていた」横浜FC戦。開始わずか3分だった。
横浜FCのレアンドロ・ドミンゲスが前を向いた瞬間、猛然とアプローチをしかけた井上裕大がボールを強奪。すかさずそのボールに反応した大谷尚輝が左サイドの中島裕希へ鋭いグラウンダーのパスを通した。中の様子をうかがいながら、中島がクロスボールを上げるタイミングを見計らっていたとき、吉田はゴール前で相手DFと駆け引きをしていた。
「クロスボールに対して相手に(マークに)付かれていると競り勝てるタイプの選手ではないので、相手よりも先にボールに触れるポジションを取ることを意識していました」
中島の右足から放たれたクロスボールを吉田は相手DF田所諒の前に飛び込み、ヘディングシュートを決めた。自身初となる記念すべきバースデーゴールに興奮を隠し切れない吉田は、チームメートが祝福に駆け寄る中、ベンチの前まで無我夢中に走っていた。
「裕希さんから良いクロスボールが入ってきましたし、相手DFと駆け引きをしてフリーになれました」
まさに狙いどおりの先制点。実に町田の7番がゴールネットを揺らすのは、6月25日J2第20節・東京ヴェルディ戦以来のこと。およそ5カ月ぶりのゴールだった。(後編へ続く)
Text by 郡司 聡(Satoshi GUNJI)
Photo by ©︎FC町田ゼルビア
※写真はイメージです
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