
【森雅史の視点】2025年10月19日 J1リーグ第34節 湘南ベルマーレvs京都サンガF.C.
J1リーグ第34節 湘南 1(1-0)1 京都
15:03 キックオフ レモンガススタジアム平塚 入場者数 11,688人
試合データリンクはこちら
湘南は勝ち点3を手放してしまった。後半途中まで流れは完全に湘南にあった。29分、中野伸哉がプレスをかけてボールを奪うと鈴木章斗が難なく決めて先制する。36分、小野瀬康介が須貝英大を倒してPKを取られるが真田幸太が片手でセーブ。前半終了間際には鈴木義宜が退場になり数的有利にもなった。
後半途中までは落ち着いたボール回しで主導権も握った。しかし虎の子の一点を守り切ろうという意識が高くなり始め、次第にボールを奪っても前方に蹴るばかりになってしまう。そのため京都の波状攻撃を受けるハメになってしまった。湘南の伝統的な「思い切りのよさ」は影を潜め、ひたすら時が過ぎるのだけを待つ。だが、最後まで前に出続けたチームに運は向き、90+10分、山田楓喜のクロスを須貝が決めて同点に。そしてそのまま試合は終わったのだった。
森雅史(もり・まさふみ)
佐賀県有田町生まれ、久留米大学附設高校、上智大学出身。多くのサッカー誌編集に関わり、2009年本格的に独立。日本代表の取材で海外に毎年飛んでおり、2011年にはフリーランスのジャーナリストとしては1人だけ朝鮮民主主義人民共和国(北朝鮮)の日本戦取材を許された。Jリーグ公認の登録フリーランス記者、日本蹴球合同会社代表。2019年11月より有料WEBマガジン「森マガ」をスタート