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【森雅史の視点】2025年3月1日 J1リーグ第4節 川崎フロンターレvs京都サンガF.C.
J1リーグ第4節 川崎 0(0-0)1 京都
15:03キックオフ Uvanceとどろきスタジアム by Fujitsu 入場者数22,404人
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川崎はACLEを含めて7連戦のうちの6戦目。フレッシュな選手に入れ替えながら戦ったが、最後のアイデアのイメージが合わずに苦しんだ。49分、バックパスをさらわれ、パスをつながれて最後は初先発の奥川雅也に決められてしまう。その後、選手を次々に入れ替えながら反撃に転じたが実を結ばなかった。
この試合のもう一つの注目すべき点は、「激しいプレー」と「汚いプレー」が多く混在したことで生み出したものだった。たとえばボールホルダーに厳しく体をぶつけるプレーと、相手がボールを離した後にさらに押して相手を転ばせるプレーは質が違う。前者は日本サッカーにもっと求められるものだろうし、後者は観ていて気持ちがいいものではない。しかし両者はしばしば一緒のものだと誤解される。そして選手たちのテンションが上がりすぎてしまう。レフェリーも流そうにも、流せばまた温度が上がる心配をしなければならない。その意味で、難しい試合だった。
森雅史(もり・まさふみ)
佐賀県有田町生まれ、久留米大学附設高校、上智大学出身。多くのサッカー誌編集に関わり、2009年本格的に独立。日本代表の取材で海外に毎年飛んでおり、2011年にはフリーランスのジャーナリストとしては1人だけ朝鮮民主主義人民共和国(北朝鮮)の日本戦取材を許された。Jリーグ公認の登録フリーランス記者、日本蹴球合同会社代表。2019年11月より有料WEBマガジン「森マガ」をスタート