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【森雅史の視点】2025年2月22日 J1リーグ第2節 FC東京vsFC町田ゼルビア

J1リーグ第2節 FC東京 0(0-0)1 町田
15:03 キックオフ 味の素スタジアム 入場者数29,545人
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両チームともぎこちない立ち上がりだった。特に開幕戦で広島に逆転負けを喫した町田はギクシャク。試合開始早々の10分、ドレチェヴィッチがボールを奪われ俵積田晃太に独走されるが、ギリギリでコーナーに逃れた。30分過ぎから持ち直したものの、勝負は互角。45分過ぎ、町田はマルセロ・ヒアンと昌子源が併走するピンチを迎えたが、昌子が技有りのボール奪取技術で凌いだ。

 

後半に入るとお互いに負けたくないという気持ちが強くなり、セーフティーを狙ったミドルパスが増え始める。決定機は少なくなり、そのままタイムアップが近づいた。だが、そこで町田の個人技が点に結びついた。左サイドでボールを持った中山が抜ききらないままのタイミングでクロスを入れる。FC東京のゴール前にわずかにできたスペースに飛び込んだのは西村拓真。キレイにプッシュしてこの試合の唯一のゴールを生んだ。

 

敗れたものの、FC東京の進みたい方向はとてもよく見えた試合だった。あとは時間が解決するだろうが、その時間をどこまで短縮できるのかはまだ見えなかった。

 

 

 

 

 

森雅史(もり・まさふみ)
佐賀県有田町生まれ、久留米大学附設高校、上智大学出身。多くのサッカー誌編集に関わり、2009年本格的に独立。日本代表の取材で海外に毎年飛んでおり、2011年にはフリーランスのジャーナリストとしては1人だけ朝鮮民主主義人民共和国(北朝鮮)の日本戦取材を許された。Jリーグ公認の登録フリーランス記者、日本蹴球合同会社代表。2019年11月より有料WEBマガジン「森マガ」をスタート