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【田村修一の視点】2024年6月1日 J1リーグ第17節 鹿島アントラーズvs横浜F・マリノス

J1リーグ第17節 鹿島3(0-1)2横浜FM
15:03キックオフ 国立競技場 入場者52,860人
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Jリーグのトップチーム同士(横浜FMは順位13位だが)の素晴らしい試合だった。奇抜さや革新のないオーソドックスな強さを発揮する両チームの良さが十分に発揮されていた。そのなかで過密日程の横浜FMが多少の疲れを見せたのに対し、鹿島はその弱点を確実に突いて、効果的なボール回しと人の動きで見事な逆転勝利を収めた。

 

残念だったのは、両チームの監督・選手ともに審判が相手に有利な判定を下していたと思っていたことだった。また、どちらも、相手が自分たちを挑発し続けていたと。そう思い込んだすべての原因は不安定だった審判の判定にある。敗れたキーウェル監督はもちろん、勝利を得たポポビッチ監督も審判への不満を会見で語ったことを、Jリーグは真摯に受け止めるべきだろう。

 

 

 

田村修一(たむら・しゅういち)
1958年千葉県千葉市生まれ。早稲田大学院経済学研究科博士課程中退。1995年からフランス・フットボール誌通信員、2007年から同誌バロンドール選考(投票)委員。現在は中国・体育週報アジア最優秀選手賞投票委員も務める。