【田村修一の視点】2024年4月3日 J2リーグ 第8節 ジェフユナイテッド千葉vs栃木SC
J2リーグ 第8節 ジェフユナイテッド千葉8(3-0)0栃木SC
19:03キックオフ フクダ電子アリーナ 入場者数5,603人
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千葉の攻撃が栃木の堅守を粉砕した試合だった。
普通、実力が接近したもの同士の試合では、いくら一方が素晴らしいプレーを展開してもここまで点差は開かない。だが、千葉はそれをやってのけた。開始早々(3分、小森)に先制できたこともあり、ワイドな布陣と中央も効果的に使うスピーディかつ強度の高い攻撃で、栃木にプレスをかける隙を与えなかった。1対1の戦いでも優位に立ち、リードしてからも攻撃の手を緩めずに後半も次々と得点を重ねた。ここ4試合、勝利から遠ざかっていたが、自分たちのサッカーの方向性を再確認し、選手たちが自信を取り戻すことのできた勝利だった。千葉らしいコレクティブな勝利でもあった。
他方、栃木は、千葉の勢いに飲み込まれ、得意とする展開に持ち込めなかった。前半に続き後半も早々(50分、高橋)に失点し、出鼻を挫かれて千葉のペースに嵌ってしまった。週末の山口戦に向けて、態勢の回復は急務である。
田村修一(たむら・しゅういち)
1958年千葉県千葉市生まれ。早稲田大学院経済学研究科博士課程中退。1995年からフランス・フットボール誌通信員、2007年から同誌バロンドール選考(投票)委員。現在は中国・体育週報アジア最優秀選手賞投票委員も務める。