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【田村修一の視点】2024年1月1日 代表親善試合 日本代表vsタイ代表

代表親善試合 日本5(0-0)0タイ
14:05キックオフ 国立競技場 入場者数61,916人
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日本がタイを大差で下し、昨年からの好調を維持しながらアジアカップでの王座奪回に向けて、チームが順調な状態にあることを示した試合だった。

新メンバーを多く起用してボールを支配しながら攻めあぐんだ前半と、実績のある選手たちが個の力と互いの連携を発揮しながら次々と得点を重ねた後半。直近の目的達成のためには、後半に見せた既存の戦力再確認に意味があったが、その先の未来に向けてという点では、フィニッシュにまでたどり着けなかった前半のトライにこそ意義があった。

前半の日本は、強度の高いスピーディなプレーを45分継続し続けた。サイドを組織とコンビネーションで崩す試みは、フィニッシュのひとつ前のプレーが相手DFにひっかかり形には結びつかなかったが、その課題を克服すればアンジェ・ポステゴグルーが横浜F・マリノスで構築したような攻撃の新しい形が完成する。そんな可能性を感じさせた。代表チームには時間の制約があるが、ぜひ最終形まで到達して欲しい。

 

 

 

田村修一(たむら・しゅういち)
1958年千葉県千葉市生まれ。早稲田大学院経済学研究科博士課程中退。1995年からフランス・フットボール誌通信員、2007年から同誌バロンドール選考(投票)委員。現在は中国・体育週報アジア最優秀選手賞投票委員も務める。