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【田村修一の視点】2023年5月3日 J2リーグ第13節 東京ヴェルディvsジュビロ磐田

J2リーグ第13節 東京ヴェルディ0(0-0)0ジュビロ磐田
17:03キックオフ 味の素スタジアム 入場者14,702人
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いろいろな意味で見ごたえのある試合だった。

前半にペースを掴んだのは、高い位置からのプレスでボールを支配した磐田だが、ペナルティエリア内で効果的な形が作り出せず、得点機会ではコーナーキックとフリーキックからチャンスを作り出した東京Vが上回った。後半は攻撃のインテンシティを高めた東京Vが30分過ぎまでゲームを支配。以降は磐田も反撃に転じ、どちらが勝ってもおかしくない展開だったが勝ち点1を分け合った。

磐田のパスワークは悪くはない。体力に余裕のある前半は寄せも速くアグレッシブな攻撃を展開した。横内監督が指摘するように、同じ強度の揺さぶりをゴール前でもできるようになれば、上位進出の可能性も開けるだろう。

一方の東京Vは、前半は守備ブロックを上げず敢えて磐田に主導権を譲り、選手交代とポジションチェンジで後半に一気にペースを加速した。そのダイナミズムは評価に値する。たしかに城福監督の言うように選手層の薄いなかでのやりくりなのだろうが、方向性は間違ってはいない。

 

 

 

田村修一(たむら・しゅういち)
1958年千葉県千葉市生まれ。早稲田大学院経済学研究科博士課程中退。1995年からフランス・フットボール誌通信員、2007年から同誌バロンドール選考(投票)委員。現在は中国・体育週報アジア最優秀選手賞投票委員も務める。