【田村修一の視点】2021年6月12日 国際親善試合 U-24日本代表vsジャマイカ代表
国際親善試合 U-24日本代表4(2-0)0ジャマイカ代表
13:35キックオフ 豊田スタジアム 入場者4,029人
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ガーナU24代表戦以上に申し分のない戦い方で日本はジャマイカを下した。A代表戦も含め、五輪代表がこの3連戦で見せたのはチームとしてのポテンシャルの高さと1試合ごとの成長だったが、A代表を除き準備もモチベーションも十分とはいえない相手との対戦であるだけに、差し引いて考えねばならないところはある。「選手が自分たちで考える」は、本当に高いレベルの相手との対戦で問題が露呈したときに、その場で対処するための方法ではあるが、大会直前のU24ホンジュラス戦とU24スペイン戦が、はたしてそのテストになるのかどうか……。案外このチームの課題は、メンタルであるかも知れない。本気で金メダルを獲りに行くならば、2006年ドイツW杯のフランス代表が「ともに生き、ともに死ぬ」と結束したように、強固なメンタルで高いレベルでの統一感を作り出すことは不可欠。それは森保監督にとっても、いまだ経験したことがないことである。
田村修一(たむら・しゅういち)
1958年千葉県千葉市生まれ。早稲田大学院経済学研究科博士課程中退。1995年からフランス・フットボール誌通信員、2007年から同誌バロンドール選考(投票)委員。現在は中国・体育週報アジア最優秀選手賞投票委員も務める。