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【田村修一の視点】2022年7月16日 J1リーグ第22節 柏レイソルvs北海道コンサドーレ札幌

J1リーグ第22節 柏1(1-0)0札幌
19:03キックオフ 三協フロンテア柏スタジアム 入場者6,716人
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柏がキックオフ直後(3分)の先制点を守り切り、過密日程のなかリーグ戦連勝を果たした。一瞬のスキを突かれる失点で神戸に敗れた3日前の天皇杯ラウンド16とは異なり、この日の柏はスタートからチャンスを逃さなかった。上島からのロングパスを受けた三丸の、飛び出したGK菅野の鼻先をかすめるようなループシュート。その後も札幌に攻め込まれる時間帯もあったものの、相手をよく研究した守備で終盤は札幌のロングボールを守り切り貴重な勝ち点3をあげた。

選手層の薄い札幌は、続出するけが人の穴を埋め切れていない。これで直近のリーグ戦は引き分けひとつを挟んで3敗。攻撃のイニシアチブを握りながら得点できないのはプレーの精度を欠くから。自らを《ロマン派》と語るペトロビッチ監督にとっては根本的かつ頭の痛い問題だが、今後も信念を貫き通すしかないのだろう。

 

 

 

田村修一(たむら・しゅういち)
1958年千葉県千葉市生まれ。早稲田大学院経済学研究科博士課程中退。1995年からフランス・フットボール誌通信員、2007年から同誌バロンドール選考(投票)委員。現在は中国・体育週報アジア最優秀選手賞投票委員も務める。