【田村修一の視点】2021年9月18日 J1リーグ第29節 浦和レッズvsセレッソ大阪
J1リーグ第29節 浦和レッズ2(1-0)0セレッソ大阪
19:04キックオフ 埼玉スタジアム2○○2 入場者4,887人
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危なげない戦いで浦和が勝利を収めた。プレーの強度ではナビスコ杯準々決勝第2戦の川崎戦には及ばなかったが、前線からのプレスで優位に立ち先制点を挙げた後は、セレッソの反撃にもイニシアチブを与えることなくゲームをコントロールし、後半も追加点を加えてセレッソに付け入るスキを与えなかった。リカルド・ロドリゲス体制1年目の浦和は、本物の強さを身につけつつある。その強さは、過去2回のACL制覇時にも得ることができなかった、確固とした戦術とディシプリンのもとでの、プレーのスピードと強度を兼ね備えたクオリティの高い強さである。川崎や横浜FMに続き、浦和がヨーロッパのトップと伍せるサッカーを実現することに期待したい。
田村修一(たむら・しゅういち)
1958年千葉県千葉市生まれ。早稲田大学院経済学研究科博士課程中退。1995年からフランス・フットボール誌通信員、2007年から同誌バロンドール選考(投票)委員。現在は中国・体育週報アジア最優秀選手賞投票委員も務める。