【六川亨の視点】2021年6月5日 ルヴァンカップ プレーオフステージ第1戦 FC東京vs湘南ベルマーレ
ルヴァンカップ プレーオフステージ第1戦 FC東京0(0-0)1湘南ベルマーレ
14:03キックオフ 駒沢オリンピック公園総合運動場陸上競技場 入場者数4,284人
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リーグ戦では思うように勝点を伸ばせないFC東京と湘南。ルヴァンカップはそんな彼らにとって数少ない現実的な目標だ。プレーオフステージの第1戦はFC東京のホームとして久々に駒沢陸上競技場で開催されたが、アウェーの湘南がウェリントンのヘディングで第1戦を制した。
2日にJ1リーグの第19節G大阪戦(0-0)を戦った湘南にとっては中2日のゲーム。このためGK富居以外の10人を入れ替えたのは仕方なかっただろう。一方のFC東京は1週間ぶりのゲームで休養は十分、さらにはレアンドロも久しぶりにメンバー表に名を連ねた。
湘南の決定機は後半26分の1回だけ。交代出場した右MF岡本のアーリークロスをウェリントンがヘディングシュート。この1チャンスを湘南は生かした。
対するFC東京は選手交代で猛攻を仕掛けたものの、交代出場のレアンドロや永井、さらにはディエゴ・オリベイラの決定的なシュートがGK富居にことごとく阻止される。長谷川監督も攻撃的なカードを切りながら、終盤は疲れの見えるDF陣を交代させるなど、1点を奪いに行きつつ、さらなる失点は避けようとルヴァンカップならではのベンチワークを見せた。
第2戦は13日に湘南のホーム、レモンガススタジアムで開催される。
六川亨(ろくかわ・とおる)
東京都板橋区出身。月刊、隔週、週刊サッカーダイジェストの編集長を歴任し、W杯、EURO、南米選手権、五輪を取材。2010年にフリーとなり超ワールドサッカーでコラムを長年執筆中。「ストライカー特別講座」(東邦出版)など著書多数。