J論 by タグマ!

現役の「サッカーA代表出場経験者」ら166名が思う「日本がワールドカップBEST8以上へ何が必要ですか?」の答えが内田篤人や中村憲剛のロールモデルコーチ?

先月末で最終回となった『スーパーサッカー』(TBS)が、現役の「A代表出場経験者」「五輪出場登録者」「U-20&U-17W杯出場登録者」に「日本がワールドカップBEST8以上へ何が必要ですか?」とアンケートを実施した。
その出てきた意見から何が見えるのか?
今回、海外スターを含むJリーグ歴代名ゴール&アシストを厳選したDVD『Jリーグ メモリーズ&アーカイブス』をプロデュースしたサッカージャーナリスト・石井紘人氏(@targma_fbrj)が、選手たちから出てきた意見への見解を動作解析のスペシャリストである夏島隆氏に取材したので掲載する。

今回のアンケートだが、なんと166名もの選手が回答した。
しかも、忌憚なき意見を聞くために、番組側は選手名を匿名とした。それもあり、「シンプルにデュエル」「マリーシア」「点をとるストライカー」「評価を変えること。サッカー関係者だけではなく、ファンの皆さんが(中略)日本が勝つために必要な選手や能力は今評価されているものと別の部分も多い」など様々な意見があがったようだ。
そんな241個の意見で最も多かったのが「個のチカラ」に集約されるのが50個。
番組内では元日本代表ストライカーの福田正博氏も「個のチカラ」と語り、「選手だけではなく、指導者、メディア、サポーター、そういう人たちがサッカーを見る、評価する目を世界に近付かないといけない。ベスト8に入る強豪国のような目を育てていかないと、現場だけでは難しい」と付け加え、鈴木啓太氏も同調していた。

しかし、「個のチカラ」とは何なのか?番組では、そこまでは掘り下げられなかった。
ということで、多くのJリーガーをみてきた夏島隆氏に日本サッカーにおける「個のチカラ」について電話取材したので、意訳とはなるが紹介したい。

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「競り合いを避けるのか、競り合いを挑むのか。これによってもサッカーの「個のチカラ」の概念は変わりますよね。今までの日本サッカーは、「競り合いでは勝てないからパスで」と言っていたように思います。でも、いま日本のサッカー関係者やメディアの話を訊くと、「個のチカラ」とはゴール前のことを言っているのではないでしょうか?ゴール前のことを言うのであれば、競り合いは避けられませんよね?
そういった競り合いに勝てる、欧州や南米の選手のように屈強なスーパースターがあらわれるのを待つのか?育てるのか?
では、育てるとしたらどのように育てるのか?
「個のチカラ」ということで、同じ日本人の個人競技に目を向けてみてください。五輪や国際大会などでメダルが期待できるような選手たち。そういった選手にはコーチやトレーナーがマンツーマンでついていませんか?」

確かに、先日、1936年からの悲願である日本人マスターズ初優勝を成し遂げた松山英樹も、2020年12月末に研究結果に基づいた世界的に通用するトレーニングやレッスンなどの資格を持つコーチと契約している。

「では、サッカーはどうでしょうか?ストライカーコーチも稀です。さらに、そのストライカーコーチはどういった指導をするストライカーコーチなのか?動き出しと競り合い、さらにシュートでは技術も変わってきます。まずは、「個のチカラ」とは何なのかの整理から始めることが大事だと思います。競り合いを強くするならば、競り合いの技術に特化した指導が必要になるのは当然ではないでしょうか。」

引退した内田篤人氏や中村憲剛氏が日本サッカー協会にロールモデルコーチとして招聘されたのは日本サッカーにとって一歩前に進んだといえる。
次は、日本サッカーが必要とするストライカーはどういったタイプなのか?それによって、専属でつくコーチやトレーナーの資質も変わってくるし、そういった選手に専属のコーチをつけることが大きな一歩となるかもしれない。(石井紘人@targma_fbrj