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【Jリーグ】「ブラジルでジーコがそうしたように、我々も門戸を開いてJリーグを使おうという逆側の発想でのコンセプトでこの運動を始めようと思った(村井チェアマン)」Jリーグ25周年を前に未来共創『Jリーグをつかおう!』ワークショップより

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「ブラジルでジーコがそうしたように、我々も門戸を開いてJリーグを使おうという逆側の発想でのコンセプトでこの運動を始めようと思った(村井チェアマン)」Jリーグ25周年を前に未来共創『Jリーグをつかおう!』ワークショップより(1)『Jウォッチャー ~日本サッカー深読みマガジン~』

5月14日、Jリーグは東京都内で未来共創『Jリーグをつかおう!』ワークショップを開催した。

これは、25周年を迎えるJリーグが、今後社会の様々な分野と連携しながら理念の実現に向けて、各種事業を展開するための意見交換を行うためのもの。
このワークショップにはJリーグ村井満チェアマンをはじめクラブ実行委員、各界で活躍する有識者、Jリーグと社会連携に興味のある社会人、大学生など合計300名が参加した。


今回は、ワークショップの冒頭に登場したジーコさんと村井チェアマンの囲み取材でのコメントをお届けします。

○村井満チェアマン
「改めて明日でJリーグ丸25周年ということで、皆さまに支えていただいてここまで来ることができました。本当に御礼申し上げます。
Jリーグはジーコとともにスタートしたと言うくらいセンセーショナルなスタートを切ることができました。鹿島アントラーズだけではなく日本全国にジーコのスピリッツが生きていると私は思います。ちょうど25年を節目にあたって、一度ジーコの母国ブラジルを見てみたい、サッカーがどうやって街に溶け込んでいるのか見てみたいと思って、昨年末にリオを訪問しました。

そこでいろいろジーコと話していた時に私が非常に感動したのは、少しお腹も出ているジーコですが、90分間フルマッチを戦って、その後に90分くらいファンサービスでファンの皆さんが帰るまで握手をしたりサインをしたり、そのあとにも今度はメディア対応を1時間くらい神様のジーコがしている姿に、なぜそこまでするんだとジーコにいろいろ尋ねました。

そして行ついたのは、ジーコが1㎏の食材を持ってみんな集まってきてくれということで、それを恵まれない子供たちや施設に寄付するチャリティ活動をスタートさせていました。ジーコが素晴らしいと思ったのと同時に、みんなが食材を持ってジーコの元へ集まって、そして街を良くしていく市民のオーナーシップというか、そういう感覚が同時にあったからこそ実現できたものだと思います。
同時にJリーグを見た時に、懸命にクラブはホームタウン活動をやっているんですけど、我々だけが閉じて何かを提供いるとしたら、もしかするとそれは自己満足ではないのか。本当に地域には、いろいろな社会課題を解決しようと懸命になっている方々がいるのであるならば、ブラジルでジーコがそうしたように、我々も門戸を開いてJリーグを使おうという逆側の発想でのコンセプトでこの運動を始めようと思った次第です。

ジーコが全面的に応援してくれると言ってくれたので非常に心強く思っています。私の方から以上です」

○ジーコ氏
「今までも何度か引退してからお招きいただいていましたが、25周年という記念すべきタイミングで自分と家族を招いていただいて、本当に心から感激しています。日本に来るたびに自分の家だという気持ちがしますし、本当に今回強い気持ちうれしい気持ちを持ってこのイベントに参加しました。

村井チェアマンからも話があったように、世界中には自然災害や貧困など様々な問題が存在しています。この中で自分もサッカーに長年かかわってきましたので、最初は1㎏の食糧を持ち寄るということで小さなところで始めたんですけど、だんだんと輪が広がってきて、衣料品や薬など非常に困っている方々がなかなか手にできないものをサッカーで(助ける)という思いが、少しずつ浸透してきました。さらに見に来てくれる人がすごく増えてきたので、去年村井チェアマンに見ていただいた時には、マラカナンに5~6万人入りました、今は物というよりも入場券を買っていただいたお金という形で団体へ寄付する形になっています。これからもそういった活動を広げて、自分たちがチャリティ精神を持って広げていければいいなと思います。

今回チェアマンにブラジルへ来ていただき実際に我々のやり方を見ていただいて、インスピレーションというかこれをJリーグに生かそうと伺った時、すごくうれしかったです。実際に約30年チャリティ活動をしていますが、実際に自分ができることと言えば、そういった困っている方や必要とされている方に、自分で小切手やお金を届けるためにスポーツを生かせることは、自分にとっていちサッカー人として嬉しいことです。

こういうイベントで思い出すのは、代表の監督をやらせていただいた時に、新潟中越地震(2005年)の時に、本当に多くの方が被災された中で、代表で何かやろうということで、チャリティマッチを行いました。現地の被災された方たちとの交流やサッカーで元気になってほしいということでやらせていただきましたが、その時にことは本当にすごくよく覚えています。ああいう気持ち、一人がほかの人を自分の範囲で他の人を助けることが一番大切なんじゃないかなと思います。そういった意味では、できることは何でもやりますので」

○村井チェアマン
「ありがとうございます。どんどん使います。ジーコもどんどん使いますので(笑)」

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