東京武蔵野シティFC・公式マスコット『こはな』誕生秘話とその近未来/後編【短期シリーズ・Jマスコット】

Jリーグ開幕前に実施されているJリーグマスコット総選挙が春の"風物詩"として定着しつつあるように、近年はJ各クラブのマスコットたちが存在感を増してきた。そうした風潮に即した形でこれまでマスコットを有していなかったJクラブがマスコットを誕生させる傾向にある。最近の例ではこの6月にJFL所属の東京武蔵野シティFCが公式マスコットを発表した。その名も『こはな』だ。果たして、クラブ期待のマスコット『こはな』は、いかにして誕生したのか。『こはな』誕生に携わったというクラブの広報・澤佳南さんとイベント事業アドバイザー・大上達也さんに話を聞いた。
(前編はこちら)

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©️2017 TMCFC / MORI CHACK

▼コラボ商品を発売

 クラブ期待の公式マスコット『こはな』が誕生して約3カ月。三次元化はまだ実現していないが、現状はどんな"こはなワールド"が展開されているのだろうか。

ーーこはなを生かしたプロモーション活動は、これまでどんなことを展開してきたのでしょうか?

澤さん 武蔵野市に工場や店舗をお持ちのあの紀ノ国屋さんとコラボレーションした『こはなちゃんあんぱん』を5月27日のヴィアティン三重戦と6月10日のMIOびわこ滋賀戦でスタジアム販売しました。両試合とも100個の限定販売が即完売。9月8日からは、KINOKUNIYA Bakeryアトレヴィ三鷹店さんで金曜日と土曜日の限定発売で購入できるようになりました。そのほかには、タオルハンカチなどのオリジナルグッズも販売しています。

ーー次なる課題は三次元化ですね。

大上さん 私と澤で3D化に向けて動いているところです。来年には実現させたいので、乞うご期待です。

澤さん こはなに対するクラブの期待値は相当高いですから、3D化が最優先事項になります。

ーー3D化したときの身長はどのぐらいを想定していますか? また3D化したあとの実際の稼働について、そのイメージは?

大上さん 160cmぐらいでしょうか。頭と体のバランスをどうするか、検討材料は多いです。こはなには武蔵野市近郊で開催されるお祭りなどに参加してもらい、認知度を上げていきたいです。「こはなっていつも武蔵野で見るよね」と言われるくらい、精力的に活動をしてもらいたいですね。チームの活動を見守りつつも、地域の活動には積極的に出て行く"永遠に移籍をしないスーパースター"として打ち出していきたいです。また、逞しさもあり、母親のような存在であることもイメージしています。

澤さん もちろん他クラブのマスコットさんとは"ライバル"関係ではなく、一緒に盛り上げていきたいですね。

大上さん われわれとしては、アウェイのファン・サポーターの方々に対するホスピタリティも大事にしたいと考えています。その一つの象徴として、こはなが存在しています。女の子のマスコットなので、アウェイのファン・サポーターの方々も受け入れてくれるでしょうし、フェアプレーの象徴にもなれるんじゃないかと思っています。相手チームからも愛されるマスコットにしたいですね。


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(提供)東京武蔵野シティFC


▼夢は、あの頂点へ......

ーーこはなが世に出たときのファン・サポーターの反応はいかがでしたか?

澤さん 井の頭自然文化公園のアジアゾウ「はな子」の生まれ変わりとして誕生したマスコットであることに好感がもてる、といった反応が多かったですね。その一方では、やかんみたい......との声もありました(苦笑)。おおむね好評でホッと一安心したことを覚えています。

大上さん ファン・サポーターの方々のあれが良い、これが良いといった声も拾っていきたいと思っています。羽があるので、空を飛べる設定だといいね、という声もあります。あとはなんだか分からない感というか、そういうシュールな面も引き出していければと。「武蔵野に面白いマスコットがいる。だから武蔵野の試合を見に行こう」。そういうサイクルができればうれしいですね。

澤さん Jリーグのマスコットではできない、JFLだからこそできるマスコットにもなれるんじゃないかと思っています。「こんなこともやれるんだ!」と思えるようなことをやっていきたいと思っています。将来的には『Jリーグマスコット総選挙』で優勝を狙えるマスコットに......。そんな夢が膨らみます。

 早期のJ3参入を一つの"青写真"に準備を進めている東京武蔵野シティFC。J1のFC東京、J2の東京ヴェルディ、FC町田ゼルビアに続く、東京で4つ目のJクラブを目指す東京武蔵野シティFCは、今回のマスコット誕生を"起爆剤"にしたいという。それだけマスコットの存在がJクラブの認知度を高める上で欠かせない"宣伝部長"として価値を高めていることの証左だろう。こはなの三次元化が実現し、サッカーファンの前に姿を現す日が1日でも早くやってくるように、武蔵野シティFCのクラブスタッフは奮闘している。


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©️2017 TMCFC / MORI CHACK

【プロフィール】
こはな(本名/心花・リンカネート・ブロッサム)
モチーフは、井の頭自然文化園のアジアゾウ「はな子」。武蔵野市民より心から愛されていた「はな子」がこの世を去ったのが 2016 年 5 月のこと。『こはな』は、そのはな子の生まれ変わりとして、はなこの命日を誕生日として生まれた。東京武蔵野シティFCの応援団長にして勝利の女神象として、 2017 年6月より クラブの一員に。頭には、クラブエンブレムに入っているむらさき草とボールの冠をあしらい、鼻のハートは武蔵野とチームへの愛を表している。勝利の女神となったことから耳は羽に変化した。デザインはグルーミーでおなじみ、現在武蔵野市在住の森チャック氏。

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(提供)東京武蔵野シティFC

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