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岐阜のユース教授・安藤隆人

2014 08/20  11:13

1月17日、岐阜にラモスが来た日。その日から七カ月、長良川の景色は塗り変わった

毎週週替わりのテーマを扱う『J論』だが、そのテーマとは違った視点から一発勝負をしかけるコーナー『一意専心コラム』。今回登場するのはユース教授の異名で知られるライターの安藤隆人。ただし、今回扱う題材はユース年代ではなく、彼のソウルタウンである岐阜のクラブ、FC岐阜である。岐阜というチームにとって、「ラモス監督」という無類の求心力を得た意味はいかほどだったのか。その実態に迫ってもらった。


▼名古屋という太陽の下で
 岐阜に、ラモスが、来る!!!

 この一報は私を含めた岐阜県民に少なからぬ衝撃を与えた。長らく陽の目の当たらない『地味』な毎日を送ってきたのが岐阜である。近くには中部日本における最大の都市・名古屋があり、岐阜県民は輝ける『大名古屋』の陰に隠れて暮らしてきた。

 岐阜県の県庁所在地である岐阜市から名古屋市までは新快速電車に乗って僅か18分の距離である。車でも高速を使えば、1時間ほどで到着する。さらに西濃地区(岐阜県西部)最大の都市・大垣市からも電車1本(新快速で32分)で行けるし、東濃地区の多治見市からも快速電車で38分。これは岐阜市から多治見市に行くよりもはるかに近かったりもする(鉄道で1時間ちょい、しかも乗り換えあり)。

 名古屋には中部地方最大の繁華街・栄もあり、名古屋駅周辺も再開発で活気づいている。さらに野球では中日ドラゴンズ、サッカーでは名古屋グランパス、競馬で中京競馬場、そして岐阜にはない海水浴場や水族館もあり、多くの岐阜県民はアミューズメントを求めて週末は名古屋に行くのが当たり前だった。岐阜の繁華街や駅前は廃れてしまい、岐阜の求心力は年々落ちていた。それは否めない、そして悔しい現実だった。

 そこに突然、降ってわいたのが『ラモス、岐阜監督就任説』だった。最初にこの話を聞いたとき、正直「まさか」と思った。しかし、その「まさか」は現実のものとなった。

 岐阜に、ラモスが、来た!!!

▼ラモス・ムーブメント
 ラモス瑠偉氏が岐阜の監督に就任するかも。そんな噂が聞こえ始めたのは昨年秋ごろだが、就任が正式に発表されたのは、もう年が明け、各チームの新体制が始まろうとしている1月17日のことだった。『都市伝説』ではないかと疑われてもいたが、ラモス監督就任の正式発表より2日前に、三都主アレサンドロの加入が発表され、さらに就任発表と同時に、GK川口能活の加入も発表されるなど、『盆と正月がいっぺんに来た』ような、トリプル・サプライズとなった。一連の流れを踏まえても、さすがトップスターとも言える引っ張り&怒涛のクライマックスで、ついに『ラモス岐阜』は誕生した。

 まさにお祭りだった。ほかにも太田圭輔、高地系治、難波宏明といった歴戦の勇士も獲得し、昨年までの『地味』なチームから、一気にビッグネームが並ぶ話題の集団に生まれ変わった。1月21日の就任会見は、何と岐阜市の中でも有数のホテル、岐阜グランドホテルの大広間を貸切って行われ、集まった報道陣は何と300名!!!!! これまでの岐阜の新体制発表会見は、岐阜の大型ショッピングモールの吹き抜けホールや一室で行われたりしていたのだが、今回は豪華なホテルの大広間。これまではせいぜい30名~40名だった報道陣だったのが、10倍に膨れあがっていた。

 しかも、岐阜新聞や中日新聞、ぎふチャンやメ~テレ、中京テレビなど、在岐阜、在名古屋のメディアだけでなく、キー局や在京スポーツ紙の方々まで到来。ある在名テレビ局は実況生中継するなど、これまでの岐阜では考えられないほどの盛況ぶり。これだけを見ても、ラモス監督がやってきたインパクトを大きく印象づけるものであった。

▼ラモスがいる幸せ
 これ以降、FC岐阜について報道される絶対的な"量"が、地元メディアだけでなく、全国メディアにおいても着実に増えた。練習場には連日多くのファンが足を運ぶようになり、ツイッターには『ラモスがローソンで買い物をしている!』といった多くの目撃情報であふれるほど。大きなムーブメントが生まれていた。リーグが開幕すると、開幕の讃岐戦では11,069人ものファンが詰めかけ(プレスルームも通常の2倍に広げられた!)、多くの報道陣も詰めかけた。

 川口、三都主も先発出場した試合は、3-1の快勝。ラモスが来たインパクトだけでなく、「これまでの岐阜とは違うぞ!」と印象付けることに成功した意味は大きかった。その後もコンスタントに結果を残し、現在はホーム14試合で1試合平均7,602人と、昨年の4,525人を大きく上回り、現時点では過去最高の数字を出している。ラモス効果はシーズン折り返しを経た今でも持続的に効いていることは間違いない。

 岐阜にラモスがいる。川口も三都主もいる。名古屋の陰に隠れていた岐阜が、ついに持つことができたアイデンティティ。『地味じゃない岐阜』の躍進は、まだまだ続いていく......と信じたい(笑)。


安藤 隆人(あんどう・たかひと)

巷では『ユース教授』と呼ばれるサッカージャーナリスト。元銀行員という肩書を微塵も感じさせない自由な取材スタイルで日本列島、世界各国を所狭しと動き回る。地元・FC岐阜に関してはチームがオギャーと産声を挙げたころから関わり、J2昇格からJ'sGOAL岐阜担当として、今も変わらぬ愛を注いでいる。週刊少年ジャンプでは『蹴ジャン!SHOOT JUMP!』を昨年5月から連載し、選手4コマ、岡崎慎司物語ではキャラクターとして登場する。著書も多数。代表作は1万部を突破した『走り続ける才能たち~彼らと僕のサッカー人生』(実業之日本社)。

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納得(1票)

匿名(IP:180.199.236.205)

人気が続くかどうかはこれからの結果次第だろうね
プレーオフまで行ければまたもう1回波が来そうな感じだけど
負け続ければまたジリ貧だろうしな

2014年8月20日 15:50

異論(2票)

自称教授(IP:221.119.203.36)

岐阜県民にとっての大・名古屋と言う話なんだろうが、
たとえば(岐阜県民の劣等感と同様)、三大都市圏・政令市と言っても、
名古屋は東京に憧れてる田舎者が多い地方都市の一つ。要は、名古屋の地方メディアが
この件を取り上げた背景には、上記の岐阜のラモス監督ではなく
「在京メディアへの隷属」があると言える。
つまり岐阜が自前で生んだ価値ではない、
そして元々、全国区(≒メディア集積地である東京)での知名度を持つ人物を引き抜いてきただけの話であり、関心事。これではラモス監督が来る前と後では、
住民の観念構造(延いては娯楽文化)の上では何ら変わった事・変わる契機たりえず
また、それは地域で一から選手を育てる・人気を積み重ねるという、
Jリーグの地域密着とも対極にある。こんな事で名古屋県から離脱する事にはならない。

元銀行員だか何だか知らないが、
部活もしたことない、記者としての訓練も受けていない、そんな人材が
こんな雑文書いてて教授を名乗ってる事がよく解らない。
それと、”不沈空母・人間機関車”的なプロレス的な設定で記者を紹介してるが、
これはダメな民放局がアスリートに親しげに変なあだ名をつけてヒンシュクを買うのと
同じ事だと理解した方がいい。
こんな何から何まで素人みたいな人間が集まって、
”J論―これを読めばJが見える―”なんてやってても信用を得られない。娯楽価値を
掘り下げたいなら、尚更そうした自覚と厳しい自省が必要だろう。全部読んで損した。


2015年3月 6日 09:46

DelorseWTrudo(IP:104.227.17.70)

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2015年7月10日 00:08

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