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テーマ本格的な夏を前に、あらためて“Jリーグ秋春制移行”を語り尽くす

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ミスター観戦力・清水英斗

2014 07/25  07:41

必要なのは世界との駆け引き。「しょうがない」を理由にしてどうする!?

2015年度から2ステージ制へと移行するJリーグは、さらにその後に秋春制を導入することが既定路線となっている。W杯での惨敗を受けて日本代表の強化スケジュール円滑化を目的とした秋春制早期導入の声も出ているが、果たしてその是非はどうなのか。あるいは、どうすればよりスムーズな移行が可能になるのか。本格的な夏を前にして、あらためて『J論』として議論してみたい。三人目の登壇はミスター観戦力・清水英斗。この議論から距離を置いてきた論客が、素朴な疑問を出発点に秋春制の是非を見つめる。



▼山口蛍の葛藤に思う
 柿谷曜一朗がスイスのバーゼルへ移籍することが決まり、筆者が心配したのは、セレッソ大阪に留まる決断をせざるを得なかった、山口蛍のことだった。山口は以前から海外サッカーへの挑戦志向が強い。イタリアのフィオレンティーナやアタランタからは実際にオファーも来たようだが、しかし、C大阪としても彼らふたり共をシーズン中に送り出すわけにはいかない。

 また、柿谷がプレーした前線のポジションには、ディエゴ・フォルランという看板を獲得しているし、南野拓実や杉本健勇といった若い才能の芽も見られるが、キャプテンマークを巻くボランチの山口は、柿谷以上に替えがたい存在と言える。今季なかなか結果を出せず、降格圏まで見えてきたC大阪だからこそ、このタイミングで山口を出すわけにはいかない。山口もそのクラブ事情をよく理解した上で、それでもやるせない思いが残ることは、彼のコメントの端々......、端々というか、わりと堂々と現れている。

 Jリーグと欧州とのシーズンのズレが、このような移籍に関わる問題を引き起こすことは、以前から秋春制移行の理由として言われてきた。これは理解できる。

 一方、正直よくわからないのは、FIFAのAマッチカレンダーに合わせやすくなるから秋春制、という理由。2014年以降、Jリーグのシーズン佳境と重なる9~11月にAマッチデーが増えるといっても、現在の日本代表は海外組が多くて影響は希薄だし、そもそもその不利益以上に、6月のW杯本大会をJリーグ組が「シーズン中のコンディション」で戦えるメリットのほうが大きいと考える。それに、もし、そのAマッチデーに今まで通りに日本国内で親善試合を組むのなら、やはり全力で戦える強豪国と経験を積むのは、今までどおりに難しい。僕の理解が足りないのかもしれないけど、正直、FIFAのAマッチデーに合わせるため、という理由はよくわからない。

▼最大の問題は代表よりACL
 そんなわけで秋春制への移行は、メリットよりも積雪地のクラブに対する負担デメリットのほうが大きいと思っていたが、問題はACLだ。

 これは悩みの種。

 欧州と同じ秋春制を採用する中東は、現在のACLのシーズンが自国リーグに合っていなかった。12月~2月辺りは、中東にとってはサッカーのベストシーズン。AFC(アジアサッカー連盟)は中東が主導権を握っている。恐れかれ早かれ、ACLは秋春制に移行することになるに違いない。そうなると日本のサッカースケジュールは破綻する。

 2012年にロシア・プレミアリーグが秋春制に移行したのも、UCL(欧州チャンピオンズリーグ)に時期を合わせる目的が大きかった。じゃあ日本も......といっても、UCLとACLでは賞金の額が違いすぎるし、そんなメリットがACLにはないじゃないか! と思う人もいるかもしれない。が、"アジア戦略"は今後のJリーグの中長期的な成長戦略だ。アジアで成績を残すことは、Jリーグに対するアジアの注目度を高めることになる。ACLを捨てるわけにもいかない。

 とはいえ、仮にJリーグが秋春制に移行しても、報道されているように12月~2月にウインターブレークが設けられるのなら、この時期に中東側は試合を臨んでくるのだから、どちらにしろACL問題はネックになる。うーん、どうしたものか。

▼結論は、もはや一つだけ
 そうだ! 抜けちゃえ! 

 というのが僕の結論だ。そもそも、このだだっ広いアジアで一つの連盟としてやっていくのが無茶だった。この問題をきっかけに、「西アジアと東アジアは一緒にはできない!」という資料を提出し、韓国や中国と一緒に、西はミャンマーまで、南はオーストラリアまで、『東アジアサッカー連盟』として発足したほうがいい。そして、晴れて秋春制サヨナラ。新しい『東AFC』では日本も主要国の一つとして、舵取りへ。Jリーグのアジア戦略も一気に進む。

 当然、中東側は反発するかもしれない。だけど、現在4.5あるW杯の出場枠を西アジア2、東アジア2.5で割りましょうとか言えば、グラグラと揺れるんじゃないだろうか。成績で言えば当然、西アジア1.5、東アジア3ぐらいの枠が適当だし、「0.5」は南米とのプレーオフだから、実質、ないようなものだ。また、現行の全体「4.5」のままだとしても、日本、韓国、オーストラリアが順当に勝てば、2022年のW杯には、中東から開催国のカタールしか出られない可能性は充分にある。そこに「西アジア2、東アジア2.5で割りましょう」と言えば、もう一カ国、確実に中東から出場させることができる。たぶん、グラグラ揺れるんじゃないだろうか。

 我ながら暴論だとは思うけど、広すぎるアジアの区分けも、いつかはやらなきゃいかんだろう!と思っていたことの一つ。だったら、材料が色々ある今回が絶好のチャンスではないか、と思ったりする。

 秋春制に関しては、「FIFAに合わせるため」「ACLがそうなるから仕方がない」と、どうもネガティブな「しょうがない」系の理由が多いような気がする。それ自体はいいけど、だったら何か、こちらのメリットも突きつけて駆け引きしようぜ、というのが僕の望みだ。強烈なリーダーシップを持つ政治家、出てこいや!


清水 英斗(しみず・ひでと)

1979年12月1日生まれ、岐阜県下呂市出身。プレーヤー目線で試合を切り取るサッカーライター。著書に『日本代表をディープに観戦する25のキーワード』『DF&GK練習メニュー100』(共に池田書店)、『あなたのサッカー観戦力がグンと高まる本』(東邦出版)など。現在も週に1回はボールを蹴っており、海外取材に出かけた際には現地の人たちとサッカーを通じて触れ合うのが最大の楽しみとなっている。

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投票

納得(5票)

匿名(IP:182.249.245.154)

おもしろい

2014年7月25日 18:31

匿名(IP:111.217.107.91)

結論ありきな文章な気がしないでもないですが、
その結論が目からウロコだったので、面白いです、これ。

2014年7月26日 08:03

匿名(IP:106.188.49.20)

>(IP:118.109.29.240)
>中韓と一緒とか論外

何この民族差別的な思考…
浦和の無観客試合のことをすっかり忘れたのか?(呆)

2014年7月30日 05:41

にゃんぱすー(IP:220.6.96.19)

アジアを二つに割るという発想はすごく面白い
実現してほしいな

もう中東にはうんざり

2014年8月 6日 17:09

名無しのリーク(IP:77.247.181.162)

香川県ルーちゃん餃子のフジフーヅはバイトにパワハラの末指切断の大けがを負わせた犯罪企業

2016年10月16日 06:56

異論(5票)

匿名(IP:180.17.206.114)

なにいってだこいつ

2014年7月25日 17:35

ダブルスタンダードでは?(IP:54.249.142.242)

秋のAマッチの事を「代表の多くは海外組」を理由に否定しているのに
ワールドカップをシーズン中に戦えるのがメリットと
「代表の多くは海外組」である事を無視して主張するのは道理に合わないと思います

またAマッチデーに強制招集権の無い五輪代表のマッチメイクも考慮して語ってください

2014年7月25日 18:48

匿名(IP:118.109.29.240)

中韓と一緒とか論外
それなら日本単独でオセアニアに転籍した方がよっぽどマシだ

2014年7月25日 23:47

匿名(IP:122.211.205.212)

中国という存在はFIFAにとってマーケットとして大きな物なので、そこまでへりくだらなくても東アジアだけで4.5以上の枠は取れそうな気はしますけどね。ついでに、オセアニアもアジアに混ぜるかもという話もAFCの会長レベルで出てるので、東アジア+オセアニアの枠は現状以上は確実かと思いますが。

2014年7月26日 00:22

匿名(IP:116.83.211.1)

Aリーグは日本で言う秋春制だし(向こうでは春秋)、
2022年のカタールは開催国枠で4.5に入らない。

なんか相変わらず雑な文章書いてるのね。

2014年7月26日 02:25

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