
【森雅史の視点】2025年11月1日 ルヴァンカップ決勝 柏レイソルvsサンフレッチェ広島
ルヴァンカップ決勝 柏 1(0-3)3 広島
13:10 キックオフ 国立競技場 入場者数 62,466人
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直近のリーグ戦は、柏が2-0で横浜FCを下していたのに対して、広島は横浜FMに0-3と敗れていた。だが、試合が始まると最初から前に出た広島のペースに。柏はいつものリスクを取りながら攻め込むスタイルを見せられない。一発勝負のカップ戦決勝を感じさせる立ち上がりだった。
そしてそういう試合にふさわしい試合の決着となった。25分、ロングスローを荒木隼人がヘディングで押し込むと、38分には東俊希がFKを決めて追加点。さらに45+2分はまたもロングスローをきっかけにジャーメイン良が蹴り込んで、広島がセットプレーで試合を決めた。ハーフタイムを挟めば柏は修正を加えただろうが、それをさせない間の電光石火の早業だった。
この日の広島が示したのは、勝負所でのセットプレーの重要さとロングスローの有効性だった。広島は去年、町田と対戦したときに町田の袋の中に水を入れてタオルを濡らしていたが、今年積極的に自分たちが使っていることを考えると、どれくらいの武器なのかというのを認識していたからに違いない。もはやロングスローは批判の対象にはならない。
森雅史(もり・まさふみ)
佐賀県有田町生まれ、久留米大学附設高校、上智大学出身。多くのサッカー誌編集に関わり、2009年本格的に独立。日本代表の取材で海外に毎年飛んでおり、2011年にはフリーランスのジャーナリストとしては1人だけ朝鮮民主主義人民共和国(北朝鮮)の日本戦取材を許された。Jリーグ公認の登録フリーランス記者、日本蹴球合同会社代表。2019年11月より有料WEBマガジン「森マガ」をスタート

森雅史(もり・まさふみ)


