
【森雅史の視点】2025年6月29日 J1リーグ第22節 東京ヴェルディvs川崎フロンターレ
J1リーグ第22節 東京V 1(1-0)0 川崎F
18:03キックオフ 味の素スタジアム 入場者数 22,326人
試合データリンクはこちら
お互いに簡単にボールを奪われない、キープ力に優れたチーム同士の戦いは素晴らしいボールゲームだった。一度主導権を握るとなかなか相手に手綱を渡さず、じっくりと攻撃を続ける。守る方も決して慌てず、何とかボールを奪取してそこからパスで試合を組みたてようとする。
均衡が破れたのは32分。CKからつないで最後は深澤大輝が川崎のネットを揺らした。もっとも、その他の場面で手数が多かったのは川崎だったと言えるだろう。しかし東京Vはパスをつないでくる相手に対しての対応をよく理解していた。その意味で、川崎にとって一番痛かったのは13分、東京Vの守備ラインを切り裂けるマルシーニョが負傷交代したことだったのではないだろうか。
森雅史(もり・まさふみ)
佐賀県有田町生まれ、久留米大学附設高校、上智大学出身。多くのサッカー誌編集に関わり、2009年本格的に独立。日本代表の取材で海外に毎年飛んでおり、2011年にはフリーランスのジャーナリストとしては1人だけ朝鮮民主主義人民共和国(北朝鮮)の日本戦取材を許された。Jリーグ公認の登録フリーランス記者、日本蹴球合同会社代表。2019年11月より有料WEBマガジン「森マガ」をスタート