
【森雅史の視点】2025年4月20日 J1リーグ第11節 湘南ベルマーレvs柏レイソル
J1リーグ第11節 湘南 0(0-0)1 柏
15:03キックオフ レモンガススタジアム平塚 入場者数11,936人
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急に上がった気温のせいか、前半は両チームともスピードに乗ることができず、ゆったりとした展開となった。そこが湘南にとって落とし穴だったのかもしれない。48分、細谷真大が左サイドを突破。湘南はチャレンジに行くのだが、最後はスピードで振り切られる。細谷がゴール前に出したグラウンダーのパスを、GKが押さえる直前で垣田裕暉が蹴り込み柏が先制した。
その後、湘南は目を覚ましたように攻め続ける。スプリントで相手を上回り、次々と飛び出していって積極的にボールに絡む。しかし、柏の守備陣は固かった。リーグ2位タイの失点数の少なさが偶然ではないことを見せつけ、最後まで湘南の攻撃を凌ぎきった。得点数はリーグ17位の湘南だが、決してチャンスを作れなかったわけではない。どこかで点が急に入り出す可能性も十分にある。それまでは、今日のようなもったいない失点を減らして耐えるしかないだろう。
森雅史(もり・まさふみ)
佐賀県有田町生まれ、久留米大学附設高校、上智大学出身。多くのサッカー誌編集に関わり、2009年本格的に独立。日本代表の取材で海外に毎年飛んでおり、2011年にはフリーランスのジャーナリストとしては1人だけ朝鮮民主主義人民共和国(北朝鮮)の日本戦取材を許された。Jリーグ公認の登録フリーランス記者、日本蹴球合同会社代表。2019年11月より有料WEBマガジン「森マガ」をスタート