【田村修一の視点】2024年4月25日 U23アジアカップ準々決勝 U23カタール代表vsU23日本代表
AFC U23アジアカップ カタール2024 準々決勝 U23カタール代表 2(1-1,1-1,延長0-1,0-1)4 U23日本代表
23:00キックオフ ジャシムビンハマドスタジアム 入場者9,573人
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日本がカタールを延長の末4対2と下し、U23アジア選手権の準決勝に進出した。
相手のミスから開始早々(2分)に山田のゴールで先制した日本がペースを握るが、24分に怪我で初戦のインドネシア戦以来試合から遠ざかっていたアルラウィに同点ゴールを許して振り出しに。だが、42分のカタールGKユスフの退場が試合の流れを変えた。
後半早々(49分)にFKから失点しても、日本は慌てなかった。誰が退場になるかが不安視される、思い切ったフィジカルコンタクトが躊躇われる状況でも、山田と関根の右サイドを起点に丁寧なボール回しでゲームをコントロールし、67分にCKから木村のゴールで同点に追いついた。
90分で試合を決めきれなかったとはいえカタールの疲れを誘い、延長に入ってからは細谷(101分)と内野(112分)が次々と加点。消耗しつくしたカタールに反撃の余地を与えず難しい戦いをモノにしたのだった。
準決勝の相手はイラクかベトナム。勝てばパリ五輪出場が決まる。負けても3位決定戦、大陸間プレーオフと2度チャンスはあるが、日本は大会随一の総合力を誇る。チーム全員の力でスッキリと出場を決めて欲しい。
田村修一(たむら・しゅういち)
1958年千葉県千葉市生まれ。早稲田大学院経済学研究科博士課程中退。1995年からフランス・フットボール誌通信員、2007年から同誌バロンドール選考(投票)委員。現在は中国・体育週報アジア最優秀選手賞投票委員も務める。