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【田村修一の視点】2024年3月22日 国際親善試合 U23日本代表vsU23マリ代表

国際親善試合 U23日本1(1-1)3U23マリ
19:20キックオフ サンガスタジアム by KYOCERA 入場者数11,515人
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パリ五輪出場を目指すU23日本代表が、すでに出場を決めているU23マリ代表に完敗した。パリ行きの切符を賭けたU23アジア選手権(カタール、4月15日~5月3日)に向けて絶好の練習相手だったが、マリの選手たちの力強さと速さ、独特のリズムのボールタッチに日本の選手は翻弄され、力の差を見せつけられた。

 

マリの疲労もあり、選手を入れ替えた後半途中から日本はペースを握れたが、これまでに対戦したことのないタイプの相手に対して、彼らを上回るプレーの強度をどう実現していくか。チームとしての対応、選手個々の対応の面で多くの課題を突きつけられた。その意味で有意義な試合であったのは間違いない。

 

次の対戦相手であるU23ウクライナ代表(北九州、3月25日)は、U23マリ代表とはタイプがまったく異なるが、U23マリ戦を踏まえてU23日本代表がどんな進化を遂げるかに注目したい。

 

 

 

田村修一(たむら・しゅういち)
1958年千葉県千葉市生まれ。早稲田大学院経済学研究科博士課程中退。1995年からフランス・フットボール誌通信員、2007年から同誌バロンドール選考(投票)委員。現在は中国・体育週報アジア最優秀選手賞投票委員も務める。