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【田村修一の視点】2022年6月10日 キリンカップサッカー2022 日本vsガーナ

キリンカップサッカー2022 日本代表4(2-1)1ガーナ代表
18:56キックオフ ノエビアスタジアム神戸 入場者25,100人
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日本の快勝に終わったが、改めて課題が浮き彫りになった試合でもあった。ブラジル戦で明らかになったのは、縦の速さばかりを追求しつづけることの限界だった。ブラジルFW陣にボールの出所にプレスをかけられ、縦につけてもサポートがないために1対1、または1対複数の状況で局面を打開することを強いられて、日本は攻撃に行き詰った。打開策はふたつ。ひとつは攻撃の際の走る量をもっと増やすこと。もうひとつはボールを奪った後の素早いパス回しである。どちらも求められるのは、コレクティブなディシプリンで、残念ながらガーナ戦では十分とはいえなかった。ワールドカップでドイツやスペイン相手に勝ち点を得られるかどうか、今が森保ジャパンの岐路である。

 

 

 

田村修一(たむら・しゅういち)
1958年千葉県千葉市生まれ。早稲田大学院経済学研究科博士課程中退。1995年からフランス・フットボール誌通信員、2007年から同誌バロンドール選考(投票)委員。現在は中国・体育週報アジア最優秀選手賞投票委員も務める。