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【六川亨の視点】2022年4月6日 J1リーグ 第7節 FC東京vsヴィッセル神戸

J1リーグ 第7節 FC東京 3(0-1)1 ヴィッセル神戸
19:03キックオフ 味の素スタジアム 入場者数13,814人
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試合後のFC東京、アルベル監督は「今日はプレースピードより、プレーのインテンシティが大事だった。選手は練習から強度の高いプレーをしているので、それが今日の勝利につながった」と選手を称えた。

しかし、どう見ても神戸戦より、前節の横浜FM戦の方がプレーの強度もプレースピードもお互いに高かった。にもかかわらず横浜FM戦の試合後、アルベル監督は「今日はポゼッションもプレースピードも少なかった」と低評価だった。FC東京も神戸も第7節は中3日の試合のため、強度やプレースピードが落ちるのは仕方がない。にもかかわらずアルベル監督の言葉に矛盾を感じるのは、勝ったら評価し、負ければどんなにいい内容でも評価しない、指揮官なりの判断基準があるのかもしれない。

そして神戸である。8試合を終えて4分け4敗と未だに勝利がない。アンカーのセルジ・サンペール、2トップの武藤嘉紀を始め、MF藤本憲明、20歳のFW小田裕太郎ら攻撃陣にケガ人が続出。この日は後半途中から本来は左SBの初瀬亮を右FWに、山口蛍と加入したばかりの橋本拳人をインサイドハーフに起用しなければならなかった。解任された三浦淳寛監督の後任として暫定監督に就任したリュイス・プラナグマ氏にしても、同点に追いつかれた直後に橋本と初瀬を入れて守備固めをしようとした。ところが交代する前に逆転弾を食らったため、プランの変更を余儀なくされたのだろう。

ただ、神戸の問題はケガ人だけではない。試合後の森重真人は次のように話した。「神戸は前線からインテンシティ強く来ることはない。ある程度ボールを保持させてくれると思った」と。対戦相手からすれば、これほど楽な試合もいないだろう。4月はACLの集中開催も控えているだけに、いましばらく神戸の試練は続きそうだ。

 

 

 

六川亨(ろくかわ・とおる)

東京都板橋区出身。月刊、隔週、週刊サッカーダイジェストの編集長を歴任し、W杯、EURO、南米選手権、五輪を取材。2010年にフリーとなり超ワールドサッカーでコラムを長年執筆中。「ストライカー特別講座」(東邦出版)など著書多数。