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【田村修一の視点】2022年3月26日 YBCルヴァンカップ第3節 柏レイソルvsサガン鳥栖

YBCルヴァンカップ第3節 柏レイソル1(0-0)1サガン鳥栖
15:03キックオフ 三協フロンテア柏スタジアム 入場者3,590人
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両チームの特徴がよく出た好ゲームだった。前半は鳥栖のペース。前線と中盤の選手を思い切って変えながら、ハイプレスで柏の攻撃を封じ込めながらチャンスを作り出した。柏の修正で後半はより拮抗したが、先制点は鳥栖。課題として取り組んできたセットプレーからの得点で、藤田のキックに合わせた田代のヘディング。ここまでは鳥栖の思い描いたシナリオ通りに試合が進んだ。

だが、結果は覆った。それも鳥栖がゲームを閉めるためにシステムと戦い方を変更した後に。マテウス・サヴィオとドッジ、川口の柏の右サイドは明らかに活性化していた。そこを止められなかったことが、鳥栖の負けに等しい引き分けの要因だった。

どうすれば決定力を高められるか。好チームを作ることは簡単ではないがそう難しくもない。それを本当に勝てるトップチームにまで引き上げるのは、誰にもできることではない。そこに鳥栖のチャレンジの意味がある。

 

 

田村修一(たむら・しゅういち)
1958年千葉県千葉市生まれ。早稲田大学院経済学研究科博士課程中退。1995年からフランス・フットボール誌通信員、2007年から同誌バロンドール選考(投票)委員。現在は中国・体育週報アジア最優秀選手賞投票委員も務める。