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孫の手な代表コメント,ミャンマーの独自情報,育成指導者に2400万の移籍金→『今週の清水英斗おすすめ3本』(9/10~)

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孫の手な代表コメント,ミャンマーの独自情報,育成指導者に2400万の移籍金→『今週の清水英斗おすすめ3本』(9/10~)J論プレミアム

タグマ!サッカーパック』ユーザーに向けて、サッカーパック対象コンテンツをご案内するコーナーが復活。9月はサッカーライター「清水英斗」さんが毎週「これは!」と思った記事をおすすめとして紹介いきます。
※コンテンツ対象期間:9月2日~9月8日

【代表うぉっち】ミャンマーの地で初めて日本代表のアジア予選に臨む畠中槙之輔:純粋に新鮮なことばっかりで楽しい(カワジうぉっち)

数字はムダがなく、画一的である。WEBやアプリを使って記事を読むと、アクセス数の多い注目の記事ばかりが上に来て、そうでないものは埋もれがち。そのせいか、コメント記事も、同じ選手のものばかりが目立つ。

その辺り、河治さんは絶妙なアンテナを持っていて、ファンが「この選手は何を言ってるのか、知りたいのに載ってないなー」と思いそうなところを、ポンと取り上げてくる。畠中のほか、遠藤航や伊東純也のコメントも、充分な尺で読める。

数字で測れば消えてしまう、でも消えてほしくない言葉。AI時代の背中に、カワジうぉっちという孫の手が届く。

森保ジャパン初戦の相手、ミャンマー代表の危険度は? かつての「アジアの強国」の現状。注目選手&モンゴルとの初戦フォーメーション(フットボール タイランド)

ミャンマー代表のことなど、ほとんどわからない。FIFAランクを知っても、「ふーん」で終わり。

だけど、「タイプレミアリーグで3人の選手が活躍している」と聞けば、ACLでJクラブと対戦したイメージから、少しは想像が沸く。それ意外にも、番付で表す東南アジアの勢力図など、”日本人の目線で”、ミャンマーの輪郭が見えるように記事が書かれている。

僕もWEB媒体で編集長を務めた時期は、この記事のように対戦相手を取り上げることが多かった。ただし、そのやり方は、現地の外国人編集者や記者に依頼し、メールで質問に応えてもらうという形式。貴重ではあるが、一般的な情報に留まっていたり、ちょっと欲しい情報と違うなと感じたりすることも、度々あった。

その意味では、このようなWEBマガジンは、現地サッカー情報を、日本の目線で読める、というのが一つの売りだろう。

ミャンマーのチーム情報だけでなく、かつてミャンマーがアジアのサッカー先進国であり、「日本サッカーの恩人」であったこと。軍事政権下による停滞の後、民主化と経済発展によってサッカー強国への道を再び歩み始めたこと。その中で、日本人指導者が活躍していること。

日本との関わりが随所に書かれているので、読み飽きることがない。端的に書かれた文章も読みやすかった。

ダニエル・ニジェコブスキ(DFBプロコーチライセンスインストラクター主任)「指導者はいつ、どこで、どのようにアプローチすべきか」「選手は選手の決断を実践するという原則的メカニズム」(中野吉之伴 子どもと育つ)

今季の遠藤航がプレーするシュトゥットガルトのワルター監督のことが詳しく載っており、面白かった。

ハノーファーのスロムカ監督のことも挙げ、「どちらが良くて悪いという話ではなく」と注釈しつつ、比較をしている。個人的には現代人の特徴を踏まえると、今後はよりワルター監督タイプの指導者がどんどん評価されていくと思う。Jリーグでも、その傾向は少しずつ出ている気はする。

それにしても、育成の指導者に2400万円の移籍金が発生するとか、質の高い指導者に”投資する”という発想が、ドイツに限らず、欧州はしっかりしている。だからこそ、ワルターも頭角を現すことが出来たわけで。翻って、日本はどうか。

指導者向けの記事だが、ファンが読んでも楽しめると思う。

清水 英斗

サッカーライター。1979年生まれ、岐阜県下呂市出身。プレイヤー目線でサッカーを分析する独自の観点が魅力。著書に『日本サッカーを強くする観戦力』、『サッカーは監督で決まる リーダーたちの統率術』、『サッカー守備DF&GK練習メニュー 100』など。


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