【甲府】武岡優斗「練習後にピーター・ウタカと話したことと、”幸せな悩み”とは?」【コラム&インタビュー】
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武岡優斗「練習後にピーター・ウタカと話したことと、”幸せな悩み”とは?」【無料記事 コラム&インタビュー】(山梨フットボール)
「無いものを追いかけても仕方がないんで、有るもので戦うしかない」武岡優斗
――練習後にピーター・ウタカと長い間話していましたが、前節の修正の話ですか?
秘密です(笑)
――”もうちょっとこう動いてほしい”的な感じですか?
遊び球を入れても相手が動かないから、それをもうちょっと上手くやって自分たちのボールを動かす時間を多くしたいという感じの話です。
――ウタさんは”そうだね”という感じになりましたか?
基本的にボールを回すことが好きな人だから、言い方さえ間違わなければ…。頭ごなしじゃなく――前線の選手に見えている景色とDFラインから見える景色は違うから――前線の選手の意見も尊重しながら…。
――そういう配慮ができるのは経験値ですね。
そんなことないですよ(笑)。いいときは何も言わなくてもボールは回るんで――東京V戦の前半の最初の方みたいに――。ただ、上手くいかない時間帯になるとウチは動きがなくなる。(相手の守備の)ブロックの間にはいるけど、1~2歩動くだけでボールを貰えるのに(相手選手の後ろに)隠れたりする。
――東京V戦の10分の武岡選手のパスから始まった美しいパスワーク――決まらなかったですが――は、ウタカのポジションもよくていいコンビネーションからいい崩しになりましたね。
隠れていると入れられないんで。あれはカズ(佐藤和弘)もウタさんも両方が見えていたんで、”あとはお任せします”的なボールでした。カズは俺がやりたいことを分かってくれているんですよ。
――今更ですが、川崎Fでは左膝の大ケガで手術を繰り返し、再発を心配していたと思いますが、ここまでケガなしで16試合出場。素晴らしいですね。
いろいろありますよ(笑)。目に見えないところで…。普通の身体じゃないですからね。いろいろ問題はありますよ。外に見せないだけで…”やるときはやる”ということと日頃のケアです。今18歳なら(本当は32歳)もっとできる自信がありますけど、それを望んでも仕方がない。持っているもので最大限のパフォーマンスを出すしかない。無いものを追いかけても仕方がないんで、有るもので戦っていかないと…。
――それでも、ケガで長く苦しんだだけに”やれている”という一定の満足感はあるんじゃないですか?
全く(笑)。毎試合反省です。タラレバですけど、それを言うとキリがない。人間は”ないものねだり”。試合に出られてない時は”試合に出たい”、試合に出られるようになると”もっともっと”になるから…。でも、今年は試合にたくさん使って貰って、幸せな悩み。その分、結果を出さないといけない。
――バルセロナでレギュラーになって、リーグとチャンピオンズリーグで優勝して、代表にも選ばれてワールドカップで優勝しないと満足というゴールには辿り着かないんですかね?
そんなもんですよ(笑)。試合に出れば欲が出るし…もっと欲深く求めていきたい。でも、試合にこれだけ(16試合)出ているんで充実はしています。
――甲府に加入後、身体のケアを含めて新しくやり始めたことなどはありますか?
ありますよ。いろいろなセルフケアに手を出しています。膝のセルフケアで考える時間は川崎Fの頃よりも自分と向き合う時間が長くなりました。川崎Fの頃はいろいろな人に会って刺激を貰うことがありましたけど、甲府では1時間空いたから誰かに会いに行くというのは簡単じゃないので、その分、自分の時間が増えていろいろなことを考えるようになりました。
――セルケア用品はマッサージ器的なものや振動や音波でケアするものですか?
マッサージ器とかに手を出すようになりました(笑)。今までもゼロではないですけど、”何が起きたんだ?”って思うくらい多くの機械が部屋にあります(笑)。今はソファーの前にマッサージ器が用途別に3台並んでします。
――もしかして、ハンサムケア用に美顔ローラーも持っていますか?
それは持ってないですけど、あれって意外と高いんですよ(笑)
――マッサージ器はいずれ選手会オークションに出品ですね。
それは無理(笑)
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