
【森雅史の視点】2025年11月8日 J1リーグ第36節 川崎フロンターレvsファジアーノ岡山
J1リーグ第36節 川崎F 1(0-0)1 岡山
15:03キックオフ Uvanceとどろきスタジアム by Fujitsu 入場者数 23,343人
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前半は岡山がボールを握る展開になった。前線のルカオがしっかりとボールを収めて起点となり、保持率56パーセントと川崎を圧倒する。だがなかなか決定機は作れない。逆に川崎は一つのチャンスで決定機をつくった。43分、河原創のクロスをエリソンがフリーでヘディングしたが、目の前に立ち塞がったスベンド・ブローダーセンがボールを弾きだし、失点を防いだ。
後半も最初にチャンスを作ったのは川崎。伊藤達哉のパスに抜け出したファンウェルメスケルケン際がゴール前にボールを送り、エリソンが左足できれいに合わせた。しかしこれもブローダーセンが防いで先制を許さない。
それでも川崎は66分、交代出場した家長昭博がリズムを変えた。そして押し込むようになり、84分、山本悠樹のシュートが岡山の選手のディフレクションを誘って、ついに川崎が先制する。そのまま逃げ切りを図った川崎だったが、90+5分、劇的なエンディングが待っていた。佐藤龍之介の左からのクロスに松本昌也が飛び込むと、これがポストギリギリに飛んで岡山が同点に追いついたのだ。
このまま試合は終了し、両者勝点1を分け合った。川崎は攻めて押し切るかつてのスタイルから、今年は守備を強化する形に変化してきたが、まだ道半ばというところだ。
森雅史(もり・まさふみ)
佐賀県有田町生まれ、久留米大学附設高校、上智大学出身。多くのサッカー誌編集に関わり、2009年本格的に独立。日本代表の取材で海外に毎年飛んでおり、2011年にはフリーランスのジャーナリストとしては1人だけ朝鮮民主主義人民共和国(北朝鮮)の日本戦取材を許された。Jリーグ公認の登録フリーランス記者、日本蹴球合同会社代表。2019年11月より有料WEBマガジン「森マガ」をスタート

森雅史(もり・まさふみ)

