小泉透さんの最後の運転で選手バスは群馬へ出発。後任は町田篤仁さん【川崎】
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【#オフログ】小泉透さんの最後の運転で選手バスは群馬へ出発。後任は町田篤仁さん(川崎フットボールアディクト)
2017年07月11日更新
先日来 #オフログ(栃木戦前、神戸戦前、浦和戦) で紹介してきましたが、12日の天皇杯群馬戦が長年に渡り選手バスの運転手を勤めてこられた小泉透さん(写真左)の最後の運行日となりました。
小泉さんは12年1ヶ月に渡り選手バスを運行されており、ここまで無事故無違反の安全運転を続けてこられました。ちなみにバス自体は23歳のときから運転されており、その運転歴は47年間に渡ります。ほぼ半世紀のキャリアはまさに職人さんと言っていいものだと思います。
その小泉さんから後継者の指名を受けたのは町田篤仁さん。田坂祐介と同じ7月8日が誕生日で、34歳になったばかりだとのこと。
前職はVIP向けハイヤーの運転手だったそうで、首相を経験した政治家の専属ドライバーをやられていたとのこと。どなただったのか尋ねましたが「それは守秘義務がありますので」と教えてもらえませんでした。すでに専属ドライバーの職務からは離れていますが、律儀にそうして規律を守る方だからこそ、機密が詰まった選手バスの運転に適しているということも言えるかもしれません。
その町田さんはこれまで天皇杯栃木戦からバスに同乗しており小泉さんから様々なノウハウを教わったとのこと。また神戸戦では実際にハンドルを握ったそうで、緊張感はとてつもなかったのではないかと思ったのですが、意外とそうでもなかったとのこと。過去に地位のある政治家先生を乗せてきた経験もあるのかもしれません。ただ、その町田さんも神戸戦で一度だけ足が震える経験をしたといいます。それが選手バスがスタジアムに入った時だったそうです。
「神戸戦でスタジアムに入ってきたときに、サポーターの小泉さんへの横断幕が掲出されていて、その時は足が震えました」
選手はもちろん、チームに関わる全ての人に感謝する姿勢を示すサポーターの心意気はこれまでにもいろいろな人の心を動かしてきています。もちろん町田さんもその一人のようです(笑)。
さて最後の勤務となった小泉さんの運転で、選手たちは群馬に移動。その天皇杯でどんな試合を見せてくれるのでしょうか。ぜひとも勝利で小泉さんを送り出してほしいと思います。
(取材・文・写真/江藤高志)
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