【森雅史の視点】2024年10月5日 J1リーグ第33節 FC東京vsサガン鳥栖
J1リーグ第33節 FC東京 1(0-0)1 鳥栖
15:03キックオフ 味の素スタジアム 入場者数21,140人
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鳥栖の運のなさが目立った試合だった。
試合の立ち上がりは鳥栖のペース。9分にはクロスからマルセロ・ヒアンがヘディングで叩き込んだかに見えたがオフサイドで取り消しになる。その後もたびたび鳥栖がゴールに迫るが、野澤大志ブランドンがファインセーブで立ち塞がった。その後はFC東京がボールを握って攻め返すが、鳥栖は体を張った守備で失点を防ぐ。
後半に入ると一進一退の攻防が続いた。そして73分、鳥栖に待望の先制点が生まれる。右から富樫敬真が入れたクロスに波状攻撃を仕掛け、最後はヴィキンタス・スリヴカがゴールを割った。FC東京は選手交代するものの攻撃が実らない。そんな状況だった82分、鳥栖がゴール前の攻防でボールを奪い、クリアしたボールが味方選手に当たってしまう。そこに顔を出していた高宇洋がミドルシュートを突き刺して同点に追いついた。
鳥栖はその後も攻め返すものの、フィニッシュの直前でカットされる場面がくり返され、結局そのままタイムアップ。両者にとって悔しい引き分けになってしまった。
森雅史(もり・まさふみ)
佐賀県有田町生まれ、久留米大学附設高校、上智大学出身。多くのサッカー誌編集に関わり、2009年本格的に独立。日本代表の取材で海外に毎年飛んでおり、2011年にはフリーランスのジャーナリストとしては1人だけ朝鮮民主主義人民共和国(北朝鮮)の日本戦取材を許された。Jリーグ公認の登録フリーランス記者、日本蹴球合同会社代表。2019年11月より有料WEBマガジン「森マガ」をスタート