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浦和監督交代の意味、水戸濃密レビュー、マリノス新練習場の気になるポイント『今週の大島和人おすすめ3本』(6/3~)

有料WEBマガジン『タグマ!』編集部の許可の元、タグマ!に掲載されている有料記事を一部掲載いたします。


浦和監督交代の意味、水戸濃密レビュー、マリノス新練習場の気になるポイント『今週の大島和人おすすめ3本』(6/3~)J論プレミアム

タグマ!サッカーパック』ユーザーに向けて、サッカーパック対象コンテンツをご案内するコーナーが復活。6月は「球技ライター」大島和人さんが毎週「これは!」と思った記事をおすすめとして紹介いきます。
※コンテンツ対象期間:5月27日~6月2日


【福田正博】FUKUDA’S EYE-浦和というクラブには、設計図を引ける者がいない(浦研プラス)

オズワルド・オリヴェイラ監督の解任はどういう意味を持つのか?「Mr.レッズ」の福田正博氏がクラブの体質まで踏み込み、詳細で熱のある解説を行っている。Jリーグ最多の観客数と、神戸に次ぐ経営規模を誇るクラブがなぜ迷走するのか?「設計図を引ける者」という切り口はまさに然り。同じように苦しんでいるビッグクラブは他にもあるが、ここまでクラブの内奥に切れ込み、未来への展望を発信できる媒体があることは、浦和にとって幸いだ。

J2第16節レノファ山口FC戦「『上位に立つチームの宿命』を突き付けられた完敗」【レビュー】(デイリーホーリーホック)
J2は水戸や山形といったスモール、ミドルクラブが自動昇格圏内にいる。そういうクラブに密着して発信する記者がいるのはタグマ!の魅力だろう。
シーズンも半ばに差し掛かる6月は、結果を出しているクラブが研究される時期。そこを乗り越えなければJ1に上がれないし、個があるビッグクラブは最後の伸びがある。このレポートでは水戸がどう対応され、山口に「完敗」を喫したかを濃く書き込んであり、読み応えがあった。

久里浜へ練習グラウンド移転で基本協定締結。横須賀市の総事業費は約64億円。約500席収容のスタンドも。マリノスの施設費用は「今の総合的な支出と近い。大幅には変わらない」と黒澤社長(ザ・ヨコハマ・エクスプレス)
試合以外で一番気になった記事がこれ。横浜F・マリノスはみなとみらい地区にあった「マリノスタウン」の定期借地契約切れにより、16年から特定のクラブハウスや練習場を持てない状況が続いていた。今回はクラブと横須賀市が協定を結び、選手たち環境が大幅に改善するメドが立った。どういう施設で、費用の分担はどうなっているか。「気になるポイント」を漏らさず書いてある会見レポートだ。余談だが記事にコメント、写真が出ている上地克明横須賀市長はタレント上地雄輔さんの父。

大島和人(おおしま・かずと)

1976年生まれ。出身地は神奈川、三重、和歌山、埼玉と諸説あり。AFCアジアカップ1992の中国戦でサッカー愛に目覚め、Jリーグ発足&代表の躍進とともにサッカーにまみれた青春時代を送る。なぜか「年代別代表」「クラブユース」に目が向くようになり、それと共にサッカーを愛する友も増えていった。Jリーグについては特定の応援クラブを持たない「箱推し」を長く続けていたが、2012年にJ’s GOALのFC町田ゼルビア担当となり、ヴァンフォーレ甲府や柏レイソルの番記者も経験。キャラの立ったクラブ、サッカースタイルはどこであれ美味しく食べるハングリーな姿勢は今も持っている。


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