【横浜FM】 今シーズンも10試合を残すのみ。Jリーグが生まれてから常にJ1で覇権を争ってきた伝統とプライドが、マリノスにはあるはず [J18節 清水戦(代替開催)レビュー]

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<無料記事> 今シーズンも10試合を残すのみ。Jリーグが生まれてから常にJ1で覇権を争ってきた伝統とプライドが、マリノスにはあるはず [J18節 清水戦(代替開催)レビュー]ザ・ヨコハマ・エクスプレス

ドウグラスの逆転ゴールはオフサイドだったかもしれないし、仲川輝人やウーゴ・ヴィエイラが倒された場面はPK判定が正当かもしれない。テクノロジーが発達している昨今は、誰でも何度でもそのシーンを映像で振り返ることができる。そこに理由や原因を見つけるのは簡単だろう。

ベンチスタートで出番のなかった栗原勇蔵の「判定のこともあったけど、そんなことは今までもあったし、反対に有利になったこともある」というコメントが正しい。悔しいかな、それがサッカーというスポーツである。

より精度の高いジャッジを求めるのは当たり前だが、審判団が人間である以上、すべてを完璧に裁くのはおそらく不可能に近い。ゴールシーン問題は試合結果を大きく左右するから取り上げられるが、一つのCKやスローインは同じように微妙な判定でもすぐに忘れられてしまう。事の重要性は違っても、物事の本質は変わらないはずなのに。90分間のすべての事象を正しく判定した審判団はいないかもしれない。それくらいに考えたほうがいい。

 

微妙なジャッジを差し引いても、マリノスには勝利する可能性が十分あった。開始2分でラッキーな形の先制点を手にした後、8分のこと。ウーゴ・ヴィエイラと久保建英が相手陣内でボールを奪い、そのままゴール前へ。ウーゴは久保をフェイクに使い、いつものように浅い切り返しでDFかわそうとしたが失敗に終わる。フリーの状態の久保にパスが出ることなく追加点を奪う絶好機を逃した。

ビハインドを追いかける展開となり、ドゥシャンが2枚目の警告を受けて退場する苦しい状況に立たされた後も、マリノスは多くの時間を清水エスパルス陣内で過ごした。しかし同点ゴールは生まれず。82分の大津祐樹のシュートは右ポストを叩き、84分にウーゴが放ったヘディングシュートはバーを直撃。あと少し、何かが足りなかった。

勝っていれば勝ち点を29に伸ばし、28のままの清水を逆転できた。ヴィッセル神戸戦からの2連勝でほんの一息つき、わずかながら余裕が生まれただろう。しかし結果は1-2の惜敗で、勝ち点26のまま順位も変わらず15位。ここのところ毎試合の結果によって降格圏に足を踏み入れかねない状況で、精神衛生上も苦しい日々を過ごす。

 

泣いても笑っても、今シーズンは10試合を残すのみ。ここへきて破竹の6連勝を飾っている名古屋グランパスのような快進撃の例もあるが、それは補強によって戦力と勢いを得た背景がある。テンポチェンジの機会を逸した今のマリノスが同じように連勝街道を突き進むのは難しいかもしれない。

一方で、Jリーグが生まれてから常にJ1で覇権を争ってきた伝統とプライドが、マリノスにはある。厳しい戦いになればなるほど、目的が重要になる。誰のために、何のために、なぜJ1に居続けなければならないのか。逆風吹き荒れた清水戦での厳しい現実から目を背けることなくラスト10を戦うしかない。

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