【町田】相馬直樹監督「目の前のことであまり喜び過ぎずに、次の試合に向けて良い準備をしていきたい」+大分・片野坂知宏監督、馬場賢治、高木駿【大分トリニータ戦/監督・選手コメント】

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【★無料公開】相馬直樹監督「目の前のことであまり喜び過ぎずに、次の試合に向けて良い準備をしていきたい」+大分・片野坂知宏監督、馬場賢治、高木駿【大分トリニータ戦/監督・選手コメント】町田日和

■明治安田生命J2リーグ第37節・10月14日(日)15:00キックオフ
町田市立陸上競技場/5,161人
FC町田ゼルビア 3-2 大分トリニータ
【得点者】町田/16分 ロメロ・フランク、43分 中島裕希、63分 ロメロ・フランク 大分/26分 小手川宏基、32分 馬場賢治


■相馬直樹監督
ーーまずは試合の総括をお願いいたします。
「まずは今日も5,000人を超える方々に集まっていただきました。首位の大分を迎えるにあたって、すごいエネルギーをいただきました。まずはありがとうございましたとお伝えさせてください。


今日の試合に関しては、出場停止の選手もいましたし、奥山をコンディションの影響で欠くなど、メンバーをかなり組み替えた中での戦いとなりました。その中で首位の大分さんは非常に強いですし、形も練られているチームに対しては、引いて戦うことは難しいだろうと思っていました。なんとしてもわれわれの土俵に持ち込みたい、そういう思いで前から奪いに行く、前にボールを運ぶ戦いをしていこうとしていました。そういう部分もできている中で、攻撃ではわれわれらしい形を作りながら戦えていました。


セットプレーでゴールを決めることもできましたが、守備は思ったよりもハメ込めむことができずに、長いボールを使われて、逆に追いかけさせられて広げられて、急所を突かれるような形になり、2点を取られる前半になりました。


前半からもそうですが、われわれもメンバーを組み替えている分、プレスがかからないこともあるだろうから、プレスがかからない場合は少し構えて戦う形になっても良いよという話をしている中で、前半の終盤は次第にできるようになっていました。ただ特に前半は試合中に自分たちでコントロールすることは難しかったです。それでも、2-2に追いついて後半を迎えられたことは大きかったです。


その中で後半は、スタートから狙いどころの位置を変えながら、戦ったことが一つの修正点でした。また後半は大分さんの守備の仕方が影響していたのかもしれませんが、前にボールが入った時に前を向かせてくれたので、それが後半に前向きなプレーをできるようになった要因になりました。


もちろん、われわれの選手が勇気を持って前を向くプレーを増やしてくれたことと、相手の守備の仕方の両方が影響していたと思いますが、それが後半に攻撃の時間が長くなった要因につながったのかなと思っています。


ただ攻撃の形が悪くなく、攻撃の時間が長くても、点を取れないと、カウンターを食らう形があるものですが、次第にカウンターの回数を減らすことができましたし、自分たちが攻め切る形を作れました。そして後半は自分たちの良い形を作ってくれた中で勝ち越しの3点目を取れたことが大きかったと思っています。


終盤の時間帯は外からボールを入れられる回数が増えましたが、なんとかしのぎ切りました。うまくいかない時間があった中でベンチも含めて、修正しながら勝利をもぎ取ったことは、われわれにとって価値のあるものにありました。またこの勝利をもっと価値あるものにしていきたいです。メンバーがだいぶ代わった中でも、多少のスタートの位置を変えたことがあったとはいえ、われわれの戦いをできたことは大きな自信になると思います。


また、今日はフランクが2ゴールを決める形になりました。先発で出たのは前回の大分戦以来になるでしょうか。途中、負傷で離脱する形にはなりましたが、本当に腐らずに彼はトレーニングを積み続けてくれました。そういう選手が大一番で活躍してくれることは、本当にうれしいですし、そういったチームの競争をみんなが作ってくれているなと感じています。ただ目の前のことであまり喜び過ぎずに、次の山口さんとのアウェイゲームを戦い、勝ち点3を取るためにまた良い準備をしていきたいと思っています」


ーー後半のほうが戦い方が整理されたことは現象を見れば分かるのですが、球際の攻防の部分は守備が整理された上でもインテンシティーが落ちませんでした。これは日本サッカーの共通の課題でもあると思いますが、65分過ぎぐらいからは間延びしてインテンシティーが落ちるものです。それでも町田は終盤までインテンシティーを落とさないゲームをできているという印象です。それはチームの自負として、強みとしているという認識でよろしいでしょうか?
「90分落ちないようにしようとチームを作ってきていますが、普段からわれわれの試合を見ている方は分かると思いますが、ウチのチームでも後半の60分過ぎや前半の30分過ぎにインテンシティーが落ちるということは当然あります。


ただインテンシティーを落としたまま、90分のゲームを終えようという話を選手たちにはしていません。90分もつようにしようという戦いをしてもらっています。その中で選手たちが努力をしてくれていますし、もしそう言っていただけるのであれば、それは選手の努力の積み重ねでもあります。僕からすると欲深いので、もっとと言ってしまうのですが、今日も選手たちが戦い続けて、やり続けて、難しい場面も何度も破かれても戻ってと、本当によく戦ってくれたなと思っています」


ーーロメロ・フランク選手と平戸選手のボランチのバランス関係で考えていたことはどんなことでしょうか?
「いろいろなことがある中で、まず一つはスタイルの面で言っても、相手に長い時間、ボールを握られることは想定していました。ただその一方で攻撃で時間を作れることも想定していました。その中で攻撃を仕掛けていても決して悪くはなかったですし、その一方でボックスの脇から入っていく形でボールを失うシーンが悪く、相手のカウンターを食らう形がありました。それは課題ですが、そういうことを含めて、いま元気な、90分間インテンシティー高く戦う準備ができているということで、太貴とフランクにピッチに立ってもらっていました。


やはりトレーニングの中でそれほどまでのことができていましたし、インテンシティー高くやってくれていると感じていたので、彼らを起用することに関しての怖さはありませんでした。点を取るというのは何かブレイクスルーするようなものがないと簡単には取れないものです。それを取ってくれたということは、フランクはこれから先のゲームでもチームの力になってくれると思っています」


ーー試合前のバス入りからサポーターは雰囲気を作ってくれていましたし、ゴール裏には「オレ達と優勝を掴みとろう」という横断幕も掲げられていました。そういったものを見て、監督として感じたことがあれば聞かせてください。
「われわれのクラブからすると、いろいろなことがあったここ2、3週間の中で、なんとか勝利を喜びたいという思いでしたし、そういう思いが表現されたような形だったと思います。試合数が少ない中で迎えたこの大分戦は、大きな意味合いを持つということが分かっている中で試合に来ていただいた方はたくさんいたと思います。


そうしたファン・サポーターの思いや後押しは選手たちに伝わったと思います。それが最後まで戦い抜く、やり抜くことにつながり、それが結果的に勝ち点3となりました。結果的にシーズン最後に喜べるものになればいいなと思っています。まだ7試合残っていますし、これからはアウェイが計5試合ある中で、4試合のアウェイが続きますが、今後も一緒に戦っていただければなと思います」


ーー前半は同じような形でやられる場面が多く、GKが止めていなければもう少し失点をしてもおかしくない試合でした。前半のうちに修正し切れなかった原因は、やはりメンバーが代わったことが影響していたのでしょうか?
「このゲームに入るにあたっての鼻息の荒さと、実際に戦ってみれば、全体の連動性が合わない部分が出てしまったことが大きかったんじゃないかと思っています。ただ鼻息が荒いことを抑えたくなかったですし、鼻息が荒かったからこそ前半のうちに追いついたのかなと思っています。負けている状態で足を止めていたら、前半に追いついて帰ってくることはなかったでしょうし、そういう展開であれば、ハーフタイムに伝えることも変わっていたんじゃないかと思います。


選手たちには前重心で戦ってほしいと話してきていますし、われわれにとっては失うモノがないわけですから、チャレンジャーとして戦っています。前回対戦では負けている相手ですし、大分さんは首位のチームでもあります。そういった相手に引き込んでひっくり返すことは最初のプランではありませんでした。そういうことを伝えてはありましたが、あまり早くに鼻息の荒さを止めたくなかったですし、中では少し構えないと難しいよということの折り合いがつく前に、失点をしてしまいました。


ただ前に出て行く意思があるからゴールを決めることができたのかもしれませんし、結果的にこういう形になったから言えるのかもしれませんが、それが僕の甘さかもしれません。前に出て行く意思を出すようなチームをずっと作ってくきているので、彼らの鼻息の荒さをそぎたくないなと思いながら前半は外から見ていました」


ーーJ1に昇格できないという状況で、どうやって選手たちのモチベーションを作っているのでしょか?
「それは選手に聞いてもらえると(笑)。それを分かって今季がスタートしていることも影響していると思います。われわれは6位以内を目標に掲げてシーズンがスタートしましたが、いまはこの順位にいて、自分たちで実際に一番上を取れる状況にあります。そうした状況はそんなに何回もあるものではありませんし、何回も優勝できるものではありません。この中には順位予想をされた方もいらっしゃいますが、6位以内に町田を予想された方は郡司さん(エル・ゴラッソ町田担当記者)だけですし、実際には分からないですが、一ケタ順位に予想された方は、他にいらっしゃらないんじゃないでしょうか。


J1に昇格できない、そういう立場だからこそできることもあると思いますし、自分たちが前重心でやっていくことを続けるように選手たちには話をしてきています。それに乗っかってくれているのかなと思っています。そうやっているうちに、また別の次元の話ですが、クラブにいろいろな光が見えるようになってきました。今年も何かがあるか、分からないですが、どこかで何かがあると思いながら、選手たちはやっているんじゃないでしょうか。この試合のピッチに立ったら、目の前に勝ち点3がある。ピッチに立って、勝ちに行かないような選手はウチのチームにはいらないですし、ライセンスとは関係なく、この結果は目の前にいる相手に勝ちに行くことを選手たちが表現してくれていることに尽きると思っています」


■片野坂知宏監督(大分)
ーーまずは試合の総括をお願いいたします。
「アウェイの町田までファン、サポーターの方々が本当にたくさんお越しくださって、最後まで我々と一緒に戦ってくださいました。まずはそのことに感謝したいと思います。ただ、そういった方々に勝ち点3をプレゼントできずに残念で申し訳ない気持ちです。それは僕の責任でもあります。


今日は上位争いということで見ごたえのあるゲームではあったかもしれないが、町田さんの最後まで粘り強い戦いに対して、我々はまだ甘さやスキがあります。そこを町田さんはしっかりと仕留め、われわれはチャンスをモノにできませんでした。その差がこの結果につながったと感じています。


決めるべきところを決めないとこういうことになりますし、守るべき場面で体を張らないと失点するものです。町田さんはそういうところをしっかりと決め、しっかりと守ってこういう順位にいます。我々はその力が不足していると思います。


ただ、こういうゲームをモノにできないことはこれまでもありましたし、今後も上位対決はどちらに転ぶか分からない拮抗した展開になると思うので、敗戦は非常に悔しいですが、同じようにタフな厳しい試合となるであろう残りの5試合に向けて、しっかりと戦い勝ち点を取れるように、全員で準備していきたいです」


ーーロメロ・フランク選手が2点を決める活躍でしたが、彼が起用されることは予想されていましたか?彼への対応はどんな修正をされたのでしょうか?
「まったく予想はしていませんでした。今日の試合はすごくセカンドボールが大事になると思っていました。町田さんのセカンドボールへのアクションや反応は鋭いものがありましたし、ロメロ選手だけではなく、平戸選手もそうでしたが、町田さんのストロングポイントはセカンドボールへの反応・対応です。町田さんはセカンドボールを拾った形から押し込んでいくサッカーだと思っています。その中でセカンドボールへの反応で後手に回ったり、中途半端になったことでセカンドボールを拾われる、シュートまで持ち込まれる形につながってしまったのかなと思っています。


自分たちがセカンドボールをマイボールにできれば良かったのですが、マイボールにするにしても町田さんのプレッシャーがあったのかなと思っています。前半は自分たちで動かすことはできたのですが、後半になってより町田さんがパワーを持って戦ってくる中で少し受身に回り、後手に回ったことで後半のような展開になったと思います。


強い気持ちを持つことであったり、チーム全体が体を張って守るとか、細かい部分を突き詰めなければ、どちらに転ぶか分からないゲームを勝ち切ることはできないんじゃないかと感じています」


----1失点目はCKを戻されたところからブロックができませんでした。そのあとの2失点のスローインのところでも体を張れませんでした。セカンドボールもそうですが、そうしたことは共通する課題なのでは?
「はい、そう感じています。セットプレーに関しても、今週はずっとスローインのやり方などについて選手に言っていました。CKのロメロ・フランク選手のシュートに関しては、良い準備をして良いシュートが入ったのだと思いますが、スローインは一つのセットプレーで、常に切らさずに、ゴール前にクロスボールが上がってくるよという話はしました。そこはとにかく枚数を合わせることと、体を張って守るしかないということで、トレーニングやミーティングで対応できるように言っていました。


だが、そこの部分で町田さんのパワーに押されてしまいました。本当にもったいなかったです。2点目、3点目は崩された失点ではないと思いますし、そういう部分はとにかく選手が体を張って粘り強くやるしかないと思います。ここは今後の課題でもありますし、そこを守れるかやられるかによって上位に行けるかが、残り5試合で決まってきます。今日のゲームからしっかりと学んで、全員でまたしっかりとやるしかないです」


----後半は前半とは違って攻撃の形が作れなくなりました。どういう状態だったのでしょうか?
「少し後半はボールを持てなくなりました。ボールの持ち方の部分でも、町田さんが切り替えの部分でアクションが速くなりましたし、前からプレッシャーを受けることによって、こちらがボールを前に運ぶのを少し急ぎ過ぎた部分もあるかなと感じています。もう少しGKを使うなど、しっかりと後ろでつなぎながら、前に蹴るべき場面では判断して蹴ることが必要でした。


ただ、後ろから蹴るボールに関しても少しクオリティーが悪くて通らなかったりして、そういう場面から相手にボールを渡したり相手のスローインになったりしていました。前半はまだフレッシュな状態だったので良かったのですが、後半になってわれわれがボールを動かす中でも疲労によりクオリティーが落ちてしまった部分があるかなと思います。そのあたりも、もう少しクオリティーを上げて、慌てずにつなぐということをやりたかったです。


選手の中でメンタル的に、上位対決ということでのプレッシャーを受けたり、つなぐことによって町田さんのプレッシャーでミスをしてカウンターを受けるリスクを怖がって蹴ってしまったりした部分もあったのかなと思います。今後も上位対決が残っている中で、そういう部分も選手たちに思い切ってやらせるような形をとりたいですね。それがわれわれトリニータのサッカーだと思っていますので。


今日の町田戦に関しては、戦術的な狙いがあった中でそういう流れもあったと思いますが、いろいろなゲームでプレッシャーを受けることがあります。しっかりと自分たちのチャレンジをしていかないと、たとえこのJ2を勝ち上がったとしても、J1でよりプレッシャーのある、クオリティーの高いチームがたくさんある中で、上がってまた何もできないというのではいけません。


今日のゲームでも選手に伝えたことですが、町田さんのように守備が堅くプレスも早い、セカンドボール反応も早い相手に対してどれだけトライできるかということは、今後につながります。ここでしっかり勝つことができれば自信を持てますし、そういうゲームをして上位に行かなくてはならないよと話をしました」


■馬場賢治(大分)
相手のプレスにどんどんハマっていった
「(ハードワークしてハイプレスしてくるチームはほかにもあったが、今日は何か違っていたのか?)今までもそういうチームがあった中で、今日は自分たちが慌てたという印象です。ポジション取りやパス一つの質などは日々やっていることです。もちろんそれを出せない日もあるし、うまくいかない日もありますが、今日は本当にそこがうまくいかなかったです。ボールは回せてはいるけど、どんどんハマっていっている感じもしました。今までのハイプレスのチームをかいくぐれたようなシーンが、今日はあまりなかったと思っています。


(戦術的に回しづらいようにコースを切られたり、プレスをかけられたりということではなく、自滅ということでしょうか?)僕はどこが相手でもこのチームはやれると思っています。もちろん、町田さんがこの順位にいるのはああいうプレスのうまさや勢いを持ってくるということもあると思いまが、それでもやれると僕は思っています。町田さんが良いとか悪いとかという話ではなく、ウチがもっとできたということです」


■高木駿(大分)
ガチガチに引かれると町田は堅い
「今日は消極的なミスも結構見えました。上位対決ということでプレッシャーのかかっている試合でもありましたが、そういう中でもいつもどおり平常心で自分たちのプレーをしなくてはなりません。残り5試合はもっとプレッシャーがかかってくるので、そういう時にこそ自分たちのリズムでやらないと、ウチのサッカーは生きてきません。メンタルの部分が影響することもありますし、単純に技術の課題もあります。まだ良くなると思います。


まずは決めるべきところで決めること。そういうところで仕留めなくては、相手も『まだ行ける』と思ってしまいます。前半はある程度良い形で動かせていましたが、相手に点を取られると構えられて、相手の守備が単純で強くなります。だから失点しないことも大事です。そういう意味でもセットプレーでやられたのが痛かったですね。ガチガチに引かれると町田は堅いですし、今日も全員がハードワークして守ってきました。ミスも多く、なかなか流れには乗れませんでした」

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