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「一目でこれはJFA・日本サッカー協会の大会だなとわかることを目指しました(JFA・岩上事務総長)」

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「一目でこれはJFA・日本サッカー協会の大会だなとわかることを目指しました(JFA・岩上事務総長)」~JFAブランディング記者説明会より(2)~『Jウォッチャー ~日本サッカー深読みマガジン~』

11月1日、都内でJFA(日本サッカー協会)ブランディングについての記者説明会が開催された。


会見にはJFA田嶋幸三会長をはじめ、佐藤隆治国際主審、山下良美女子国際主審のほか、川本梨誉選手(清水エスパルスユース)、富岡千宙選手(JFAアカデミー福島)、ラモス瑠偉さん、澤穂希さんが出席した。

今回のブランディングの再構築の理由について、日本サッカー協会の価値や発信力を高める一環として、4領域(組織/各種大会/各種事業/日本代表)ブランディングの再構築を実施し、これまで個別のデザインを用いていた主催大会のロゴにも統一感を持たせ、9地域、47都道府県協会のマークも日本協会と同一化することで「日本サッカー協会の一員なんだという思いを持ってもらって、日本の代表としてきているんだというそういうものになってほしい(田嶋会長)」と説明した。

今回は、会見での岩上和道事務総長による説明をご紹介します。

ビジュアル・アイデンティティーを刷新、JFAブランド再構築へ(JFA、2017年11月1日リリース)


○岩上和道事務総長
「日本サッカー協会事務総長の岩上でございます。JFAのブランディングについて説明させていただきます。今見ていただいたビデオで、ほとんどの部分はご理解いただけたのかなと思いますが、若干解説をさせていただきます。

公益財団法人日本サッカー協会(JFA) ブランドムービー

公益財団法人日本サッカー協会 モーションロゴ

今、田嶋会長からご説明したとおり、JFAの約束・2050を実現するべく日本サッカー協会としてはやっていきますし、それにとってこのブランディング活動が非常に有益であり、それを実現するためにも、ぜひこれをやっていかなければならないと考えています。

これもビデオにもありましたがJFAのバリュー。これは2015年にJFAとして5つのブランドの源泉となるバリューを発表しました。


エンジョイプレイヤーズファーストフェアチャレンジリスペクト
この精神に基づいて、JFAは全ての活動をしていくことでございます。これがブランディング活動の中心となります。領域としては、ここにございますように4つの領域、組織、各種事業、各種大会、そして日本代表。これら4つの分野において基盤を構築していこうと考えています。

まず組織でございます。これは2016年3月にすでに発表していますが、JFAの新しいロゴ・そしてJFAシンボルでございます。このような形で刷新しました。

次に事業ですが、JFAのオウンドメディア等の各種事業についても、今までそれぞれバラバラだったものを、このように全てJFAのロゴタイプを中心に統一したイメージのものにしました。また審判のワッペンについても同じような考え方でこのような形にしました。

次に各種大会でございます、まず3つの分野、サッカー、フットサル、ビーチサッカー、3つに分けてブランディングを行いました。


サッカー(フットボール)、フットサル、ビーチサッカーのロゴ・エンブレム

サッカー、ここではフットボールを言っていますが、FootballのFをモチーフにしてこれをボールの形にしています。

次にフットサルです。フットサルもFで同じになってしまうので、ここは5人でやるということで数字の5をモチーフにして形にしています。

それからビーチサッカー、こちらはビーチのBをモチーフに、ボールの形にしたシンボルを作りました。

そして性別と年代なんですが、男子については青バックに白文字。女子は逆に白バックに青文字で、なおかつWomensと入っています。それからU15、U18等の表記でわかるような形に、これからそれぞれの大会のロゴを統一していきます。


歴史やなじみ深さも考慮された踏襲されたエンブレム。

天皇杯、皇后杯、高円宮杯、それから全少(全日本少年サッカー大会)について、これらのシンボルについては、今まで使われているものが非常に定着しております。この部分では歴史やすでに皆さんが心の中に抱いているイメージをリスペクトして、今までのマークを基本的にはそのまま踏襲して使っていきます。

そしてこちらが先ほど説明したものを枠に入れたものが外観でございます。見ていただければ一目瞭然だと思います。

それから日本代表です。日本代表のエンブレムですが、この中で最も新しく皆さんにお披露目となりますが、このような形にエンブレムを変えます。


日本代表の新エンブレム

これは考え方としては、時代を超えて愛され続ける普遍的なモダンさ・ユニバーサルモダンを体現したものと考えています。今までに比べてシャープであり、なおかつ力強さを表せて、大変良いマークになったと思います。これを胸に付けて、11月6日に新しいユニフォームが発表されますが、そこにこのエンブレムが付いて、欧州遠征等からプレーします。新しいエンブレムを付けて、ぜひ新しい日本のサッカーを世界各国に見せていければいいなと考えています。


これまで仕様していたロゴ・エンブレム

ちょっと振り返りますが、これが従来の使っていたロゴ・シンボルです。ご覧の通り個別には部分最適でこれで良かったんですが、やはり全体としての統一感が全くなく、JFAというものの多くのステークホルダーであったりサッカーファミリーであったり、それからファンの皆さんが見た時に、一目でこれはJFA・日本サッカー協会の大会だなとわかることを目指しました。


統一されたロゴ・エンブレム

このような形に全体を整理して、全てがJFAのところに帰結する、皆さんとの絆がちゃんとJFAに行くような形にするために、このような整備をしたということです。

新しいブランディングをやることで、JFAの強い存在感、そして地方のサッカー協会、9地域のサッカー協会、全てのステークホルダーの方々、そしてサッカーファンの方がご覧になった時に、これはJFAの試合なんだ、日本サッカーに全てつながっていることなんだという、私共の理念やバリューを理解していくものになると信じています。どうもありがとうございました」

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