浦和レッズ 試合後の選手コメント『最後まで体を張っていたし、危ない状況があってもチームでしのげていた』(柏木 陽介)+興梠+武藤+森脇+西川+宇賀神+阿部+槙野 J1【鹿島対浦和】
2015 09/27 07:07
2015年9月26日(土)15:04KICKOFF/県立カシマサッカースタジアム/29,030人
鹿島 1-2 浦和
得点者:3' 遠藤 康(鹿島)/6' 高木 俊幸(浦和)/72' 興梠 慎三(浦和)
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○興梠 慎三
「打開できる力を自分自身でも付けないといけないし、今日に関してははすごく良いゲームで、心の底から鹿島は強いなと思った。最後まであきらめずにゴールを狙いに行った。一回のチャンスは必ず来ると思っていたので、しっかり決められて良かった。まだJリーグは終わりではない。次の試合に向けて頑張っていきたい。鹿島はいまセカンドステージの上位にいる。叩かないといけない相手で、年間1位を獲ることが僕たちの目標で上位チームには勝っていかないといけない。上位相手に勝てたことはすごく良かったと思う」
Q:相手に先制される中で、後半のシステム変更も効いたと思います。どんな効果があったのでしょうか?
「システムが代わった理由は僕が全然前線でボールをキープできなかったので、ズラタンを入れて起点を作って攻めたかったと思っている。前半の攻撃に関しては何もできなかったと思うので、守備だけ頑張ろうと守備は頑張った。ハードワークすることによってあのような得点が取れることを示せた。でも、もっとハードワークしないといけない」
Q:アウェイにもかかわらずたくさんのサポーターが詰めかけていました。
「出来の悪かった自分だけど、最後まで応援してくれたサポーターに感謝している。(ハリルホジッチ監督への)アピールは全然できていない。それよりもチームが勝ち点3を取れたことがうれしい。年間最多勝ち点を目指している中で、昨季の残り5試合はけがをして出場することができなかったので、毎年言うように残り5節は大切な試合。5連勝できるように頑張っていきたい」
○柏木 陽介
「我慢していて同点でいけばチャンスが来ると思っていた。こっちが背の高い選手が少ないことを分かっていて蹴ってきて、はね返して中盤はオレ一人だからセカンドボールを拾われて、という展開だった。相手は徹底していたし、全部ボールを持ったら蹴ってきてプレスをかけようにもうまくハマらなかった。とりあえず1-1で我慢すれば後半にチャンスが来ると思ってプレーしていた。後半はより自分も前を向いた状態でボールをもらえた。チームとして戦えたと思う」
Q:こういうゲームを勝ち切ったことはまた自信になるのでは?
「危ないシーンもあったし、周ちゃん(西川)にいっぱい助けてもらった。でもチームも最後まで体を張っていたし、危ない状況があってもチームでしのげていた。ボールを持つ時間を増やせる内容にできればもっと良かったと思う。こういう試合を勝てたことは大きい。ここで満足していてはここからいつもは悪いわけだから、3連勝、4連勝も少ないので、気を引き締めながら戦っていきたい。それで(W杯予選による)中断期間に入りたい。流れが良いときに代表の試合が入って試合がなく、これまでは中断期間が明けて勝てなくなることが多かった。今回はそうではないようので、1週間に1試合ペースで試合ができることをポジティブに捉えて、目の前の試合を戦っていきたい」
Q:フォーメーションで試行錯誤したと思いますが、後半の3バックのほうがやりやすいですか?
「どっちにしろハメに行ったけど、ハマらなかった部分はあったから、ボランチ2枚いるかいないかは大きいし、それを気付いて監督も動いてくれたんだと思う。あのまま一人でいたら、0-3、0-4で負ける試合だったかなと」
Q:同点ゴールの場面について。
「みんなが流動性を持ってきれいに崩した形。オレのリスタートというよりも、ウガ(宇賀神)、ウメ(梅崎)、武藤の連係が導いたゴールだと思っている」
○武藤 雄樹
Q:相手も激しく素晴らしい試合になりました。
「本当にスピード感のあるゲームだったし、終始緊張感のある良いゲームだった。粘り強く勝つことができて今日の勝利は良かった」
Q:すぐに追い付いたゴールシーンについて。
「いつも練習している形だったし、しっかりサイドを3人で崩して中で合わせるという良いゴールだったと思う。最初に失点して浮き足立つ前にゴールを決めて、気持ちを立て直せたことが今日の勝利につながった。あの時間帯に得点が奪えて良かった」
Q:逆に守備が終始つかみ切れない感じでした。
「つかみ切れないというよりは相手の前線の選手たちがとても強力だったので、サイドに流れてきたところで結構体の強い選手にキープされることが多くなった。それでもみんなが粘り強く守っていた。最後に体を張っていた。1失点に抑えてチーム全員が戦っていたと思う」
Q:運を引き寄せるほど、チームが頑張っていたのかなと思います。
「きわどいシュートを何本も打たれたけど、レッズも決定機を何本もつかみながら一本のパスや一つのピンチで失点をして負けることもあった。鹿島アントラーズは勝ったと思っているだろうけど、こういう試合で勝てたことは大きい。みんなで話していたけど、昨季までだったら絶対に失点をしていて負けていたと。その中で失点を抑えて、相手のミスを突いて決めるという強いチームというのはこういうチームだと思う。これを最後まで続けられるように頑張りたい」
Q:武藤選手自身もゴールが決まったと思ったシーンもありました。
「良いボールが来て自分もヘディングシュートが決まったと思ったけど、先ほど映像を確認したらすごくギリギリだったので、残念だけど、また次に決められるように、大事な試合も続くし、またチームに貢献できるようなゴールを決めていきたい」
Q:昨季はこのチームに武藤選手がいらっしゃいませんでしたが、例年はここから苦しむ中、さすがに今年は違うのかなという印象もあります。
「昨季はいないけど、メディアの方たちの声を聞けばここから失速していると言われているし、チームのみんながその反省を生かそうと必死に戦っていて、僕も同じ気持ちで戦っている。また同じようなことが起こっては意味がないので、そうならないようにみんなが必死にやっている」
Q:鹿島に対しての感想は?
「本当に強かった。今年一番相手が強いなと感じたかもしれない」
Q:攻撃がなかなかうまくいかない中でも我慢をできるという流れを作れていて、それを出せたのかなと思います。
「ファーストステージで優勝できたのはしっかりと我慢できた結果だということはみんなが理解している。その中でアウェイで難しい試合になることは分かっていて、粘り強く戦って、勝利に持っていけたことは素晴らしいと思う」
○森脇 良太
「今日は一つの戦いだったと思う。先制されてもまだ慌てる時間ではなかったし、スタジアムも非常に良い雰囲気を作ってくれていたので盛り返せると思っていた。早々に失点しても慌てる必要はなかったし、やはりすぐに追い付けたことが良かったと思う。相手が来なくちゃいけない中、受けてはね返す展開になるのはこちらがリードすれば仕方がないこと。最後体を張れたことは良かったし、あれだけセットプレーを与えた中でセットプレーで失点をしなかったことはポジティブに捉えていいと思う。相手もたくさんチャンスがあったが、そのチャンスはほとんどがセットプレー絡みだったんじゃないか。その中でも失点をしなかったことはポジティブに捉えていい」
○西川 周作
「しっかりと最後に体を張って守れていたと思うし、チームが苦しいときに自分のプレーがみんなの助けになればと思ってやっている。GKのプレーで終わったあとにみんなが笑顔になれるかどうかが勝敗を左右するし、今日のようにみんなが笑顔で帰れることは本当にうれしい。後半に土居選手がこぼれ球をシュートしようとしたときに自分が前に出て行って、パンチングで防いだシーンは前に出ることは勇気がいるけど、あのようなプレーをすることでチームの勢いを与えられる。体を張って守ることでゲームが締まると思っている。あのようなプレーはどんどん出していきたい。システムがどうだろうが、ボールが来るところはゴールだし、来たボールに反応しようと良い準備をすることで良い対応ができると思っている。今日は楽しかった。自分たちも一番上を目指して戦っているし、年間最多勝ち点を狙う中でこれでセカンドステージ優勝のチャンスがまだまだ残っていると思うし、昨季はここから失速したのが浦和レッズなので昨季の悔しい思いを晴らす状況が来たと思う。ここから今年は違うんだということを見せていきたい。ハリルホジッチ監督が視察に来ることで刺激になるし、浦和で良いプレーをすれば代表への道が開ける。今日だけではなく、安定したプレーができるように、心の準備もしていきたい」
Q:次節は鳥栖戦です。
「久しぶりにホームでできる喜びを感じながらプレーしたい。引き続きハードワークというサッカーの本質を大事にしながら戦っていきたい」
○宇賀神 友弥
「今日はやっている選手よりも見ている方たちのほうがヒヤヒヤするような展開だったと思う。一人ひとりが最後まで戦った結果が勝利につながった」
Q:次節はホームで鳥栖戦です。
「勝ってホームに戻れることはポジティブなことだし、今日のようなサッカーを続ければ鳥栖戦でも勝利が付いてくると思う。今日も非常に良い雰囲気を作ってくれた。次は埼玉スタジアムで今日以上の雰囲気を作ってください」
Q:後半は4バックから3バックに変更しました。
「前半から相手に押し込まれた時間帯が長くて、柏木選手のところが一枚になったことで、セカンドボールも拾われてしまった。前半は自分たちが後ろからつなぐことをできていなかったので、そこを修正する意図だった。その結果、セカンドボールを拾えていたし、相手もプレスに行きづらい状況を作れた。青木が真ん中に入ったことで試合が落ち着いたと思う」
Q:耐えた結果、勝ち点3を獲ることができました。
「耐えて耐えた結果、プレゼントが来たのかなと思う」
○阿部 勇樹
Q:ここ最近の相手の中では前から圧力をかけてくるチームだったのかなと思います。
「監督が代わって球際の部分を埼スタでやったときよりも(球際の)強さを感じたし、それが本来の姿なんだと思う。球際の部分は(0-5で敗戦した)ナビスコカップのアウェイの新潟戦でやれていなかった部分。でもそのあとの試合を通じて修正してきたと思う。その新潟戦のあとに勝てる試合が続いているので、これを続けること。今日は上と離れないためには重要な試合で勝ち点3を取れて良かった」
Q:長く試合に出ていた槙野選手、那須選手が順番に出場停止となる中の2試合で勝ち点6を取れたことは大きいのでは?
「苦しいときにどれだけ耐えられるか。それで勝ち点3を取れるかどうかが決まる。昨季もそういう試合があった。そういう試合を勝っていくチームが上に立てるんだと思う。ここまで来たらチーム力。けが人や出場停止などあると思うけど、チームで戦ってきているし、誰が出ても変わらないと思っている。それが強みだと思う」
Q:監督は会見で後ろから組み立てるためにやり方を変えたと話していました。
「後半のほうがサイドから攻めるなど、いつもらしさを出せた。ゲームの中で修正できれば良かった。システムは3バックや4バックをやる中でスムーズにやれれば相手もイヤだと思う。あとは続けてやっていくだけ。結局は自分たち次第だし、やってきたことができた。相手(の前線)が横並びで来たし、後半は中央で1枚余ったほうがチャレンジ&カバーもできた。真ん中も空いてきたし、後半はいつものシステムに戻して相手もやりづらかったんじゃないか。ロングボールや競ったあとのセカンドボールも拾えるようになったし、最後は体も張れていた。耐えることもできていたと思う」
Q:オプションが増えつつあると思います。
「(オプションは)あったほうが相手も分からないだろうし、相手も見ながら変えようとゲームの中でも話していた。スムーズにできれば最高。(後半は)元に戻して自分たちのペースに持っていけたことは良かったと思う。あとは続けてやっていくだけ。4枚でも3枚でもできれば相手も絞りづらいと思う。そこは考えながらやれれば。相手が毎回同じシステムで来るとは限らないし、後半も同じ追い方をしてくるとは限らない。前半はビルドアップができなかったから変えた部分もある。そこはうまく3対2の状況でやっていければという考えはあった。守備もハッキリした部分もあって、良い攻撃につながっていた。守備がハマれば良い攻撃もできると思う。守備でボールを奪わないと攻撃はできないし、守備が安定してくることで良い攻撃もできる。そういった意味では先に失点はしたけど、1失点で耐えて最後逆転できて良かった。セカンドステージで上に行くためには負けられない試合だった。この勝ちは大きい。上位との試合も続くし、これまでは最後のほうに上位との対戦が続いた記憶はない。良い雰囲気で戦っていけると思う。セカンドステージもまだまだ分からない。勢いを付ける意味では良い相手とやって勝てたことは良かった」
○槙野 智章
「最後の局面で体を張ることや抜かれた選手に対してカバーすること。最後まで自分たちが勝たないといけないという気持ちが出ているゲームだった。シュート数も上回られたし、内容と結果がマッチしないことはなかなかないけど、とりあえず結果が出たことは良かった。シュート数で上回ったのに勝てない試合があった、昨年の悔しい経験が生きているし、残りの5試合に弾みが付く結果になった」
Q:ハリルホジッチ監督も体を張った良いゲームだったというコメントもありました。
「ウチの試合を見に来られたと思いますが、FC東京戦もこれが日本の手本・見本となるサッカーだとコメントをして帰られたと記憶している。今日のように気持ちの入ったプレーをすることでJリーグのレベルアップにもつながるゲームができたと思う。日ごろからハリル監督が『ここはダメだ』、『ここは向上しないといけない』とおっしゃっている中、試合中に修正していく中でおっしゃっていることを表現できたゲーム。今後もこういうゲームができるような質の高いJリーグにできればと思う」
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