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ペトロヴィッチ監督(浦和)会見『選手たちは最後まであきらめず、得点を目指して全力を尽くして戦ってくれた』 ナビスコカップ【浦和対新潟】

2015 09/07  06:56


2015年9月6日(日)19:05KICKOFF/埼玉スタジアム2002/16,781人
浦和 3-0 新潟
得点者:55' 阿部 勇樹(浦和)/58' 李 忠成(浦和)/70' 阿部 勇樹(浦和)

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○ペトロヴィッチ監督(浦和)
「この試合に入るにあたり、アウェイでの第1戦の後半が非常に悪かったがゆえに、難しいゲームではあったと思う。第1戦で大きく差が開いてしまったが、私自身も選手たちも、十分に勇気を持って、この差をひっくり返せるだけの力があると思っていたし、できると信じていた。リーグの埼スタでの新潟戦では、われわれは5-2で勝てた。今日もチームの力としては、5点取れるだけの力は十分にあったと思う。前半、先発には高さがなくともスピードとモビリティーのある選手を起用して、自分たちの動きの連動性から状況を打開して得点しようとして入った。前半、強い気持ちと、そうした狙いがある程度出せていたが、ラストパスやシュートの精度がなかなか足りなかった。後半は李を入れて、さらに攻撃的な布陣をとって、より相手に圧力をかけていこうという狙いを持って入りました。前半も運動量が多く、早いテンポでサッカーができていたが、後半はさらに加速させることができたし、その中で3点を挙げて、相手に圧力をかけ続けられたのは良かったと思う。1失点でもしてしまえば、ゲームがほぼ決まってしまうという状況の中、選手たちは最後まであきらめず、得点を目指して全力を尽くして戦ってくれた。残念ながらわれわれはナビスコカップで敗退したが、今日、選手たちが見せてくれたパフォーマンスは評価できると思っている。後半に武藤が外したシュートが入って、4点目を奪えていれば、さらに相手に圧力をかけられ、十分に試合をひっくり返せたと思う。あまりレフェリーのことを言うと言い訳がましく聞こえるので言いたくはないが、私は41年間プロサッカーの仕事をしてきて、レフェリーが後ろから明らかに倒されたファウルにPKの判定をしたシーンで、ファウルした選手にイエローカードすら出ないということは、経験したことがない。今日は阿部がペナルティーエリアで得点機を後ろから阻止されたという状況で、イエローカードも出ないというのは、言いたくはないですが、言わざるを得ないと思う。ただ、レフェリーの判定が、決してナビスコカップ敗退の言い訳にはならないことは、よく分かっている。われわれはアウェイで、後半に失点を重ねて敗戦してしまった。サポーターに申し訳ないことをしたと思っている。『たられば』の話になるが、PKの時点で相手が退場していれば、残りの時間帯を一人多い形で戦えたのは事実だ。言い訳できないのは確かだが、選手たちは最後まで全力で戦ってくれた。彼らの姿勢は評価して良いと思う」

Q:李選手が入って後半リズムが良くなったが、先発で使っていれば結果も変わったのでは?
「簡単にお答えするならば、彼は第1戦で先発したが、あまり良い出来ではなかったと、私は思っている。私は後半から彼が入ったほうが、彼の良さが生きると思っていたし、事実、彼は第1戦よりも今日のほうが良いプレーをした。もちろん、彼が後半にしてくれたようなプレーを前半の最初から最後までしてくれるのであれば、われわれはもしかして勝っていたかもしれない。もしそういうことであれば、あなたの言うことは正しいかもしれない。この前の試合のように、李が先発で出て、良い出来でなかったならば、彼を代えなければいけなくなる。しかし、いまは興梠もズラタンもいないため、そうなれば次に打つ手がなくなる。監督として、そうしたところを考えて判断した。試合が終わってみれば、もし彼が最初から出ていれば、という思いがあるかもしれないが、監督としては、いろいろなことを想定した上で先発を考える。もちろん、ほかにトップができる選手がいれば、私の判断も変わるかもしれないが」

Q:今日の後半の戦いは、本来のレッズの姿を思い出したように見えたが?
「横浜FM戦は0-4、新潟戦は0-5で敗れた。新潟戦は、後半は特に良くなかったが、前半は最後の失点以外は良いゲームをできていたと思っている。私自身、この敗れた2試合は、いろいろなことを考えさせられた、痛みを伴った試合だった。私が3年半このチームを率い、チームが成長してきた中で、ああいうゲームはないと思っていたからだ。もちろん、サッカーなので負ける試合もあるだろう。ただ、ああいう形で、まったく自分たちのやろうとしていることが出せず、相手に打ち負かされる試合があるとは思っていなかった。だからこそ、眠れずにいろいろなことを考えなければいけない2試合だった。横浜FM戦は1試合を通して、新潟戦は後半、チームが機能しない試合だった。こうした試合は3年半でほぼなかったと思うが、そういう試合が来てしまったことが、私には非常にショックだった。われわれがファーストステージで優勝した、あるいはわれわれのチームから4人の代表選手が出たという中で、選手たちは自分でも気付かないうちに天狗になっていたのではないかという思いがある。レッズはそれぞれの選手が、チームの戦い方のコンセプトの下に、しっかりと自分の役割を担ってこそ、強さを発揮する。レッズの選手には、一人で何人も抜いてシュートを決めて、試合を決定付けるという選手はいない。レッズは、コレクティブに戦って、強さを発揮するチームだ。新潟戦での敗戦後、私は選手たちと日々話をしてきた。われわれのチームは、選手一人ひとりがチームのために戦い、走って、規律を守るということをやらなければいけない。そうでなければ、チームとしての強さは発揮できない。選手たちはそれをしっかりと認識して、ハードワークして戦ってくれた。それは非常に前向きなことだと捉えている。槙野、興梠、ズラタン、西川が加われば、チームの力はさらに発揮されるのは間違いない。ただ、今日は彼らがいなくても、十分にできると示せたことはわれわれにとって前向きなことだと思う」


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