浦和レッズ 試合後の選手コメント『今日は自分たちの戦い方を思い出させてもらった』(那須 大亮)+ズラタン+梅崎+西川+高木+槙野 J1【新潟対浦和】
2015 08/13 08:27
2015年8月12日(水)19:03KICKOFF/デンカビッグスワンスタジアム/27,447人
新潟 1-2 浦和
得点者:12' 山崎 亮平(新潟)/26' ズラタン(浦和)/76' 梅崎 司(浦和)
-----
○ズラタン
Q:まずは試合全体を振り返ってください。
「4試合勝利なしの状態だったが、今日は良い戦いをできた。勝てたことでみんなに賞賛を与えたい」
Q:新潟が前線からプレスをかけてきてペースを奪われるような形でしたが、試合の入りの部分はいかがでしたか?
「試合前に監督が『相手は試合の入りの数分間でプレスをかけてくるぞ』という話をしていた。自分たちはそれに対して想定どおりだったし、20分ぐらいまでは難しい部分もあったと思うが、しっかりと落ち着いてオーガナイズできたおかげで勝利につながったと思う」
Q:流れを変える同点ゴールでした。
「自分のゴールだけではなく、自分の良さを勝利につなげることができたと思うし、素晴らしい試合になった。全員に賞賛を与えたい」
Q:得点シーンは梅崎選手のクロスボールに対してニアへ良い形で入っていきました。
「中断期間の中で監督に怒られながらも、いかにニアを突いていくか、ということを追求しながら練習してきた。梅崎のクロスに入っていくことで自分たちが練習の中でやってきたことを試合でうまく表現できた。とにかく練習のおかげ。中断期間の練習の形でゴールを奪うことができたと思うし、練習の形がゴールにつながった。またクロスの質も素晴らしかった。軽いターンで相手がつられたし、ゴールはウメ(梅崎)のクオリティーが生んでくれたと思う」
Q:前半は苦しみました。
「新潟はすごく良いチームだったと思うし、4試合勝利がないということで、プレッシャーを感じながら試合をしたが、前半は苦労した。後半は自分たちらしい思い切りの良いサッカーができていたし、自分たちの良さも出せていた。でも決定機でしっかりとチャンスをモノにするという課題は出たと思う。それをしっかりと忘れることなく、次の試合にその課題を解消していきたい」
○梅崎 司
Q:まずは試合を振り返ってください。
「前から圧力をかけられている中で、相手にテンポよくボールも回されていた。1失点目を食らって難しい展開だったけど、我慢できて追い付けた。相手にもチャンスがありながらも僕らもチャンスを作りながら試合を戦うことができた」
Q:同点ゴールのアシストの場面を振り返ってください。
「カウンターの展開で、(柏木)陽介から良いパスをもらって、うまく抜け出せて一度相手に追い付かれたけど、反転して中をイメージしてクロスを上げた。うまくズラ(ズラタン)が合わせてくれたと思う」
Q:同点ゴールから流れはレッズに行ったと思いますが、その展開を振り返ってください。
「追い付いてからは割と落ち着いてプレーできて、ビルドアップもできていた。縦パスも入るようになったし、真ん中を使えるようになって、さらに効果的にサイドチェンジをできたことも攻撃の変化につながった」
Q:決勝点の場面を振り返ってください。
「中盤でボールを受けてターンして中を見たら、相手がいなかった。チュン(李忠成)も前に走ってスペースができてそこにうまく入り込んでいった。ドリブルで一度運んでから狙いどおりにシュートを打てたと思う。今日は内容よりも勝利が欲しい試合だった。良い部分もあったし、逆に攻められるシーンもあったけど、2-1で勝てたことは意味のある勝ち点3になったと思う」
Q:また週末にすぐ試合があります。どんな準備をしていきたいですか?
「今日出た課題をもう一度短い期間だけど、しっかりと修正したい。そして連戦だけど良いコンディションで臨めるように準備をしたい。勝ち点3が必要な試合になると思う。この新潟での勝利をムダにしないで次も勝ちたいと思う」
○西川 周作
「結果は出ていなかったけど、ポジティブに捉えてはいた。今日はとにかく久しぶりの公式戦で、新潟が前から来るのは想定していた。でも簡単に蹴るのではなく、僕を経由してつなぐことで試合の入りをしっかりやろうと考えていた。苦しい時間帯はあったし、その時間帯はみんなで声をかけながら、ファーストステージにできていたことが一つできたと思う。今日の勝利に手ごたえを感じているし、逆転ができるということは強いチームの証。我慢強く、これからも戦っていきたい。GKは最後のところを止めるのが仕事だし、我慢強く戦うことで勝利を引き寄せることもできる。ここ数試合はそういうプレーをできていなかった。1試合を通してできれば勝利は付いてくると思っていた」
○那須 大亮
「一つのゴールをしっかりと守らないといけないし、みんなで走って攻撃の形を作るなど、今日は自分たちの戦い方を思い出させてもらった。今日の勝利は非常に大きかった。今回の1勝の重みは、すごくチームに大きなものをもたらしてくれると思う。選手一人ひとりがハードワークをしないと勝てないということが分かった。またこれで良い流れになると思う。チームもズラ(ズラタン)など、普段出ていなかった選手が活躍したり、ウメ(梅崎)が決めたりしたことも含めてチームにとってすごく良いこと。代表組がいなかったけど、その中で勝ったことは価値がある。攻撃の形は良い形が多かったのに、点が取れずに勝てなかった。でも今日は点を取れなくても我慢して戦うことが大事だとすごく分かった。1-1で試合がずっと進めば流れをウチに持ってこられる。ウチは相手の足を止めさせることもできるし、後ろもそういうリスクマネジメントをしないといけない。一つひとつの局面で負けてはいけないということをあらためて痛感した」
Q:最終ラインとしても、新潟の前からの圧力は感じていましたか?
「相手は前から来ていたし、前からハメに来ていたと感じていた。ただ裏を返せば、シャドーや1トップなど前のポジションのが空いていたので、前が空いているときは、前線にパスを付けてそれをはじかれたとしても、セカンドボールを拾って後ろが早くサポートできれば相手をはがせていたので、それ(セカンドボールワークや後ろからのサポート)を早くできるようにしようとしていた。相手が前から来ていたぶん、1トップやシャドーのポジションの選手が浮いていたので、1トップやシャドーの選手がボールを受けられれば1対1をしかけられていたし、そこにボールを付けられればチャンスになっていた。そこは臨機応変にやっていた。その中でミスが起きても僕たち最終ラインの押し上げと絞りが早ければ、最悪、体を張って止められるというリスクマネジメントをしていた」
Q:相手のプレスも続かないだろうとは思っていましたか?
「それは思っていた。前から来ていたけど、絶対に(運動量が)落ちると思ったから、みんなで我慢しようという話はしていたし、そういう声も飛び交っていた。どのチームも(運動量が)落ちるので、我慢することで1-0のスコアにできたりする。劣勢に立たされても我慢しないといけない」
○高木 俊幸
「今日の試合は本当に勝ちが必要だったし、インターバルも空いて、代表のメンバーも少しコンディションを落としてしまって不在の中で、いろいろな難しい状況ではあったと思うけど、アウェイでも勝ち点3を持って帰れることは本当に大きなことだと思う。個人としても、チーム全体としても、良かったんじゃないかと思っている。この勝利で勢いは付いてくると思うし、『次こそゴール』とは何回も言っているけど、次に切り替えることは大事。ゴールがすべてじゃないとは思っているけど、期待してくれている人たちのためにも、早くゴールを見せられたらと思う。とにかくチームが勝てるようなプレーを継続してできたらなと思っている」
Q:相手の速いプレッシャーの影響もあったと思いますが、前半は少し攻め急ぐ傾向が強かったなという印象もあるのですが......。
「確かに前半はバタバタしてしまった。前の選手がボールを収めて時間を作ったり、なかなかそれを実行できなかったので、それが課題なのかなと。(興梠)慎三くんが入っていると前線でボールが収まって、チームにも流れができて落ち着いてくる。慎三くんが不在の中で出た選手がしっかりと力を発揮することが大事。前半はバタバタしたけど、前の選手がゴールを取れて結果的に勝てて良かった。前半のうちに追い付けたことは大きかったと思う」
Q:ゴールは近付いている?
「逆に近付き過ぎているんじゃないか(苦笑)。近付き過ぎて(ゴールを)越したんじゃないか。ここまできたら、悩むことはないというか、ちょっとシュートのコースが変わったりとかで入ったりする。1点が入れば入らないゴールも入り始めるんじゃないか。それはヴェルディでプレーしている三男(大輔)が証明していると思う(※高木大輔は現在リーグ6得点)。ああいう姿を見て、頑張ろうというモチベーションになっている。長男としてしっかり頑張りたい。終わったあとも森脇さんが言ってくれたんだけど、『得点が入っていないけど、ゴールゴールだけになっていないところがすごく良い。味方を使ってチャンスを生み出している部分もあるし、得点を取る以外の部分は良いんだから』と言ってくれている。そうしたチームメートのフォローもあるので、下を向かずにポジティブにやれると思う」
○槙野 智章
「思ったよりも疲れはなかった。帰ってきた10日に監督室に呼ばれて、ペトロヴィッチ監督からキツい言葉で『出るからには(代表のことは)言い訳にはするな。代表疲れの見えるプレーをしたならば代えるつもりだ』と言われた。それが無理ならば出場を辞退してくれと。僕は代表としての違いを見せないといけないから自分からそういうことはないと話をしたし、一生懸命にチームのために働きたいと話した。その上で結果が出たので良かった」
-----
▼関連リンク
柳下正明監督(新潟)会見『ここでやられてはいけないという場面で新潟のほうが簡単にやられている』 J1【新潟対浦和】
ペトロヴィッチ監督(浦和)会見『お互いがしっかりと攻め合って、素晴らしいゲームをした』 J1【新潟対浦和】
アルビレックス新潟 試合後の選手コメント『守備に行けているときは攻撃のチャンスも作れていた』(山崎亮平)+小泉 J1【新潟対浦和】