ネルシーニョ監督(神戸)会見『誘い込むワナに自分たちから入ってしまったと思う』 J1【浦和対神戸】
2015 11/23 06:57
2015年11月22日(日)13:34KICKOFF/埼玉スタジアム2002/52,133人
浦和 5-2 神戸
得点者:2' 武藤 雄樹(浦和)/9' 李 忠成(浦和)/13' 柏木 陽介(浦和)/26' 石津 大介(神戸)/65' 森岡 亮太(神戸)/77' 青木 拓矢(浦和)/84' 梅崎 司(浦和)/
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○ネルシーニョ監督
「前半の立ち上がりにわれわれが注意力を欠き、悪い入り方をしてしまったと思う。一週間準備してきたことを遂行できなかった。奪ったあと、相手の強く、速い切り替えにつかまることが連続して起こった。その要因は選手の判断ミスが大きく、狭いところでつなごうとして、そこでつかまる。さらに決め切られるところまで、持っていかれるという、もったいない失点を重ねてしまった。前半あのままではいけないので、前田をボランチに入れて、(チョン・)ウヨンをCBに下げた。ハーフタイムにオーガナイズの確認をして、プランの確認を伝え、彼らも理解して、良い入り方と遂行をしてくれたが、前半に引き続き、相手のカウンターのときに緩みが出て、良い流れのときに失点して突き放されることを続けてしまった。浦和はカウンターに特徴があるということで準備をしてきたが、そこでカウンターをさせてしまう、パスミス、判断ミス、コントロールミス、また、止められるところが1、2回ある中で、許して、逃がしてしまうという良くない点が出た試合だったと思う。
Q:1カ月後に天皇杯で対戦があるが、そこに向けて、何か変えることはありますか?
「まだ1カ月ある。12月26日までにチームも準備するし、この試合までにけがから復帰してくる選手がいることはポジティブな要素だと思っている。次も同じ相手とやることが分かった上で、今日出た選手たちが今日の教訓を生かすことができるように準備そしていきたい。天皇杯ではよりオーガナイズ、組織されたチームで臨みたいと思っている」
Q:立ち上がりの失点について。入念に準備してきても出てしまったことなのか? その要因は?
「相手の特徴を含めて、試合前のミーティングもそうだし、1週間準備をしながら、彼らと話して練習に落とし込んできた中で、今日の相手はポゼッションも得意だが、最大の特徴はカウンターだと分析していた。相手のカウンターを起こさせない判断、味方同士の連動が足りなかったと思う。相手のボールを奪われた瞬間の切り替えるスピード、囲い込んでくる数もいるので、そこで無理につなごうという判断をしてしまったことがうまくいかなった要因。誘い込むワナに自分たちから入ってしまったと思う。あとは瞬間の局面の判断の一つで、止められるところで、止められない。ハッキリと強くいけないところも足りていなかったと思う。立ち上がり、早い段階で失点を重ねたが、私からすれば、試合が始まって2分もすれば全員が集中して試合に入っていなければいけない。2分もあったのに、相手のことを把握していない。どういった類のゲームなのか把握できていない。そういう未熟さだったと思う。今言った点が欠如していたことが大きな代償として返ってきたと思う」
Q:リーグ戦の総括と、監督に就任し神戸に植え付けらえたことは何だと思いますか?
「今季特にリーグのほうは結果が期待どおりではなかった。その中でもチーム内の成長は得られたと思う。何人かの選手が経験を積みながら、チャンスをつかみながら、成長したことを見せてくれたと思う。それは来年に向けても、当然良い要素だと思う。来年のJリーグ、そのほかの大会、われわれが果たさなければいけないことに向けて、期待できる成長を各選手が見せてくれていると思う」
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