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【徹マガ】「特別な人」三浦知良  今日の現場から(2016年3月20日@ニッパツ)

2016 03/22  07:42

有料WEBマガジン『タグマ!』編集部の許可の元、タグマ!に掲載されているJリーグクラブ有料記事を全文掲載させていただいておりますこの企画。
今回は宇都宮徹壱公式メールマガジン「徹マガ」から三浦知良選手に関する記事になります。




【無料記事】「特別な人」三浦知良  今日の現場から(2016年3月20日@ニッパツ)徹マガ
2016年03月20日更新

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好天に恵まれた春分の日。数あるゲームの中で、J2の横浜FC対レノファ山口を選んだのは、何となくカズこと三浦知良がスタメン出場する予感があったからだ。先月の26日、カズは49歳の誕生日を迎えた。新しいFIFA会長(ジャンニ・インファンティーノ氏=45歳)よりも年長の現役フットボーラーのプレーを間近で観ることができるプロリーグは、世界広しといえどもJリーグくらいだろう。予想どおり、カズは今季初スタメンを果たし、自身が持つJ2最年長出場記録を49歳と23日に更新した。

さて横浜FCといえば、開幕からの3試合で勝ち点どころか1ゴールも挙げることなく、この時点で最下位に沈んでいた。しかもミロシュ・ルス監督が急きょ検査入院することになり、S級を持っていない増田功作ヘッドコーチが指揮を執るスクランブル体制。カズがどこまで勝利に貢献できるかは未知数だったが、「何かを変えなければ」という切実な思いが感じられるベテラン起用であった。結局、この日のカズは1本のシュートも放つことなく、後半10分で交代。その後、小野瀬康介が2ゴールを挙げ(後半19分と36分)、2-0で勝利した横浜FCはようやく長いトンネルを抜けて17位に浮上した。

もっとも、この日のカズのプレーはかなり精彩を欠いていた。空中戦で競り勝てない、味方の縦パスに追いつけない、ボールを奪われて取り返せない、などなど。49歳にあまり多くのものは望めないとはいえ、後半10分での交代は極めて妥当だったと言える。それでもカズは、決してサボることなく全力でプレーし、守備面でも献身的なプレーを見せていた。そんなベテランの真摯な姿勢こそ、必勝が求められたチームに必要だったのかもしれない。

試合後、フットサル日本代表監督を退任したばかりのミゲル・ロドリゴ氏が、別れの挨拶をするためにカズと面会していた(2日後には離日するそうだ)。4年前のワールドカップでカズを抜擢したミゲル氏は、「彼は特別な人。また一緒に仕事がしたい」と語る。横浜FCのみならず、Jリーグや日本サッカー界にとっても、カズはまだまだ「特別な人」。それが本当に良いことなのかどうか、もちろん意見が分かれるところであろう。ただ同世代の人間としては、カズにはもう少しの間、現役アスリートとしてピッチ上から話題を提供し続けてほしいところ。いずれにせよ、この日は横浜まで足を伸ばして正解だった。


徹マガ」ではこのほかにも下記の記事などを掲載中です。


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無料が当たり前。恩を着せないでください(IP:220.41.126.53)

”特別なカズ氏”をフランス大会で落選させたから…
でもないのかもしれないが、しかしこの筆者は、
フル代表監督時代の岡田武史氏をずっとディスり続ける
コラムを書いてた。それなのに、最近、コバンザメみたいに
岡田氏を称える記事書いてますね。

あと、震災の慈善試合でカズ氏がゴールしたことで
「日本の社会に活力を与えた」とまで書いていたのも覚えてる。
(実際はその試合と同時進行中だったメルトダウンが
奇跡的に停止したのはよく知られている。
まさに、あんな危機的状況でサッカーの試合で社会が
救われたなどと書いた文章を読み返して、
今、何と考えるか聞いてみたいくらいだな)

JFA及び、スポーツ記者が中心になって被災地への
サッカーファミリーとしてのアピール・声明を
さかんに出していた。また、それを持ち上げての
自画自賛、挙句は”震災地を救う”と言う言葉まで
口にして意気盛んだったけど、最近は、「現地へ」
取材に入ることさえめっきり減った。
ま、JFAやサッカー馬鹿が切り取る社会的トピックなんて
そんなものでしょうね(笑)

2016年3月23日 19:35

Kylia(IP:188.143.234.155)

At last! Someone with real exptseire gives us the answer. Thanks!

2016年6月21日 11:54

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