【FBRJ】『対立を未然に防いだマネジメントとPKの議論』2016J1 1st第4節 ジュビロ磐田 2-2 アビスパ福岡 井上知大審判団評
2016 03/23 09:18
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今回は審判批評を中心としたWEBマガジン「石井紘人のFootball Referee Journal」から井上知大審判団に関する記事になります。
【無料記事/対立を未然に防いだマネジメントとPKの議論】2016J1 1st第4節 ジュビロ磐田 2-2 アビスパ福岡 井上知大審判団評(石井紘人のFootball Referee Journal)
2016年03月22日更新
今節も、横浜Fマリノス×サガン鳥栖戦でミスとも言える大きな判定が起きてしまった。では、その他の試合はどうだったのだろうか?
1分、ジェイへのロールバック。2分、ウェリントンを抑えたため。4分には裏から引っかけたアダイウトンに軽く注意を与える。直後のジェイが倒れた時の腕はギリギリに見えたが、不用意とせず。一方で、6分はジェイのホールドをとったが、この流れはジェイとしては不満が溜まったかもしれない。とは言え、井上主審からは、10分にもプッシングをとったように、厳しくファウルを見極める基準が伝わってくる。12分にもウェリントンへのホールドをとる。
迎えた14分。
クロスボールに反応しようとした藤田に、ボールにプレーできる範囲外から中村が体をぶつけてしまいファウル、PKに。「ボールが出てくるタイミングより早く飛んでしまった」と小島伸幸氏が解説したように、悪意はなかったと思うが、不用意なチャレンジとなってしまった。今日の井上主審の基準を考えても、気を付けなければいけなかった。
もちろん、井上主審は何でもかんでも接触をとるという訳ではなく、22分のジェイが倒れたシーンは、ショルダーtoショルダーでフットボールコンタクトとする。25分にはアドバンテージ後にジュビロ磐田選手に注意を与え、コントロールする。そんな中で、27分の判定は分かり辛かった。
29分には腕でブロックされ、ファウルを受けたウェリントンに、ジェイが近づくと一触即発の状態に。井上主審はすぐに間に入り、集団的対立になる前に収めた。イエローランプが点滅されていた的確なマネジメントだ。32分にもGKイ・ボムヨンとジェイが競り合い時に接触。ジェイのファウルをしっかりととったが、こちらでも両者がエキサイト。井上主審が間に入り、ジェイを"キーマン"と判断し、しっかりとコントロールし、試合を落ち着かせた。38分、ジェイに抜かれた所をスライディングで引っかけたダニルソンに警告。70分には後ろから押し倒した為田に警告。73分のコンタクトはフィフティと見たか。89分、入れ替わられた所をホールドで止めたキム・ヒョヌンに警告。直後には、ダニルソンに抜かれた所を体でとめにいった小林に警告。90+2分にもドリブルをファウルで止める格好になった濱田に警告と、最後まで緩めない。
90+4分のように笛が遅れたシーンや微妙な判定がなかった訳ではないが、14分の判定は今日の基準ならば十分に受け入れられる。テレビで巻き戻しながらLaws of the gameを元に判定を振り返れば、大きな判定や懲戒罰にはミスはなく、採点は3を与える人がほとんどではないか。
~採点基準~
5:彼なしに試合はありえなかった
4:普通に試合を終わらせた
3:ミスにも見えるシーンがあったが、試合に影響はなかった
2:カード・得点に対する受け入れられない微妙な判定があった
1:ミスから試合に影響を与えてしまった
0:試合を壊してしまった
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