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2015年11月28日(土)14:00KICKOFF/埼玉スタジアム２００２/40,696人
浦和 1-3 G大阪
得点者：47' 今野 泰幸（G大阪）/72' ズラタン（浦和）/118' 藤春 廣輝（G大阪）/120+1' パトリック（G大阪）
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○ペトロヴィッチ監督
「また、こういった戦いの後に、敗戦チームの監督として、試合後の記者会見でここに座っている。サッカーは非常に厳しいスポーツであり、厳しい仕事だ。スポーツ、あるいはサッカーという競技の中では、勝ったチームが称賛され、負けたチームは評価されない。それはサッカーという競技そのもので、メディアの中で扱う上では、勝者が称賛され、敗者にはスポットは当たらない。敗者が評価されないというのは、サッカーという競技の持つ性質だろう。われわれは今日のゲームで負けたので、みなさんがどういうふうに記事を書こうが、どう扱おうが、みなさん自身が捉えたことを書く権利がある。ただ、私は監督として、自分自身が思うこの試合についての評価をコメントしたいと思う。前半はお互いのチームがハードに戦った、拮抗した試合だった。後半立ち上がりにミスから失点をし、そのことで自ら点を取りに行かなくてはいけない展開になった。そこからわれわれがしかけた攻撃は素晴らしいものだった。多くのコンビネーションから、得点になってもおかしくない攻撃をしかけられていたと思う。延長になってもわれわれが主導権を握りながら攻撃する展開が多かったと思う。試合全体を通してみれば、われわれが勝利に値するだろうチームだったと思うが、結果として我々は敗戦してしまった。選手に関しては、この試合で勝利するべく、非常に良く戦ってくれたと思う。彼らの持つベストをぶつけてくれたと思うし、彼らの今日の頑張りは、私は監督として、非常に称賛したいと思うし、感謝している。これほど運に味方をされないのか、という思いも私の中にはある。シーズンを通して、選手たちはコンスタントに良い戦いをし、彼らのサッカーを見せてくれたと思う。彼らの今日の試合での頑張り、今季を通しての頑張りには、監督として大きな感謝を持っている」
Q:ズラタン選手の起用などを含め、試合の流れをどのように見て、手を打っていったのでしょうか？
「今日のゲームに入るにあたって、那須選手と森脇選手はけが明けで、試合からしばらく遠ざかっていたので、途中で足をつったり、けがをしたりする可能性があり、試合の中でそこでの交代を考えなければならない状況だというのは、分かっていた。私自身、監督として、日々選手たちと接しているから、選手それぞれがどういう状態なのかは把握している。ズラタン選手は、ヨーロッパの代表戦から帰ってきて、まだ時差ボケなどもあり、コンディション的には試合全体を通してプレーできる状態ではないと判断していた。あとは、前半はおそらく拮抗した状態になるだろうと予想していたので、彼が途中から入ることで、彼の交代が相手に対して危険なものになると予測していた。彼は途中から入って得点することも多かったし、今日も得点をした。0-1とリードされたところから、後半の比較的早い時間帯に入れなければいけないとは思っていた。今日のゲームに関しては、興梠選手が首のけがでベンチを外れていた。そういった、けが明けの選手を起用し、途中で交代を考えなければいけない中で、ベンチの誰を起用していくかは、あらかじめ頭の中で準備をしているものだ」
Q:これで次の試合まで1カ月空く上、天皇杯というトーナメントの試合になる。そこに対し、ペトロヴィッチ監督はタイトルを目指し、気合いを入れて臨むのか。もしくは来シーズンにつながるチームとして臨むのか？
「非常に難しい質問だ。今日の敗戦がそれをより難しくしていると思う。浦和レッズは、多くのサポーターが支えてくれているチーム。サポーターも今日の試合で負けたことは非常に悔しかったと思う。まず選手に伝えたいのは、今日は負けはしたけれども、われわれがやってきたサッカーは、疑う余地のない、間違いのないものだということ。私はレッズの監督なので、少し偏った見方をしているかもしれないが、私は自分のチームが日本で最も素晴らしいサッカーをする、強いチームだと思っている。ただ、今日負けたことで、選手たちが、『なぜいつもこういった場面でこうなるのか』と、自分たちのサッカーを疑うかもしれない。その中で次の大会に向かっていくにあたり、自分たちは続けるべき、やり切るべきだということを選手に伝えたいと思う。われわれは日本で最もいいサッカーをする、強いチームだということに、選手たちには自信を持ってほしいと思う。選手たちには今日の敗戦によって、大きなショックと、非常に残念な気持ちがあるだろう。それをもう一度奮い立たせて、自分たちのサッカーで天皇杯を獲るという思いを持たせたい。それが監督としての、私の仕事だと思う」
Q:今シーズン、2ステージ制になってこの舞台があり、どちらのステージも優勝していないG大阪が勝ち上がった。あらためて、1年間2ステージ制を戦った、監督の感想をお聞かせください。
「私がもし、日本人の監督なら、自分の本音をコメントするだろう。ただ、私は外国人の監督ですから、言えることは、われわれはJリーグの決定を受け入れ、そのルールに基づいて戦う。それだけだ」
Q:G大阪の長谷川監督が『丹羽のプレーで、レッズの選手の集中力が落ちたところをうまく突けた』とコメントしていたが、実際にそのことへの思いは？
「武藤選手の90+4分のヘディングが入っていれば、この試合は終わっていた話だった。あのシーンでわれわれのチームの集中力が切れたかどうか、という話もなかっただろう。あのシーンで、相手のバックパスがポストに当たってゴールに入っていたら、そのときに彼は『ウチのチームの集中が欠けていた』とコメントするかもしれない。私は、それは結果論だと思う。後付けで理由付けすることはできると思うが、起こってしまった出来事は、事実そのままだと思う。最初に言ったが、勝ったほうがすべてであり、負けたチームは負けたチーム。そういうものなんじゃないですか。武藤選手がヘディングを打ったシーンでは、私はガンバの選手の集中力が切れていたと思う。平川から柏木選手に入ったクロスも決定機だったと思うが、あのシーンでも集中を欠いていたのではないでしょうか。勝ったチームというのは、何かを言う権利があると思う」
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