浦和レッズ 試合後の選手コメント『1点を取られたら取り返すという気持ちで戦うこと。それが2点目、3点目につながった』(柏木 陽介)+槙野+武藤+阿部+関根 J1【FC東京対浦和】
2015 10/25 07:14
2015年10月24日(土)14:00KICKOFF/味の素スタジアム/38,952人
FC東京 3-4 浦和
得点者:11' 柏木 陽介(浦和)/14' 武藤 雄樹(浦和)/16' 東 慶悟(FC東京)/27' 関根 貴大(浦和)/62' 槙野 智章(浦和)/74' 高橋 秀人(FC東京)/84' 高橋 秀人(FC東京)
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○槙野 智章(浦和)
「毎年、FC東京との試合はお互いの良さを出し合うような展開になることが多く、今日も複数のゴールが生まれてお客さんも楽しめたんじゃないかと思う。気持ちの勝負でもあったので結果的に勝てて良かった。もちろん守備のところで仕事をしないといけないが、このチームで求められていることは3列目からの攻撃参加で、それがチームのストロングポイントでもあると思っている。相手が引いて守ってくるだろうから、後ろからの攻撃参加が有効だと攻め込んで行った結果、ゴールが生まれたと思う」
Q:今日は前線にズラタン選手が入りました。
「前線にズラタンが入ることで時間も作れるし、後ろが押し上げるときにも幅と深みが生まれる。良いアクセントになっていると思う」
Q:3失点をした守備について。
「結果については満足しているが、内容についてはまだまだ改善すべきことがあると思う。守備陣にとって3失点はいただけないが、ここまできたら結果の部分も突き詰めていかないといけないので、内容面で感じたことを修正して勝ち点3を目指して戦っていきたい」
Q:残り試合に向けて。
「昨年と前の年に残り3試合で一つも勝てずに、皆さん知ってのとおり、"失速の浦和"と言われています。そこをどうにか改善すべく、緊張感のある試合を楽しみながら結果を残せればいい」
○武藤 雄樹
「積極的にやることでこれぐらいのゲームができた。メンタルでミスをしても取り返せばいいなとずっと言い続けてきたので、そうしたメンタル面が勝利につながったのかなと思う」
Q:チームは2試合連続でFC東京戦4得点。武藤選手もどちらの試合でもゴールを決めています。FC東京からゴールを奪う術を知っているのかなと思うのですが?
「今年は2点を取ったけど、形は違う。相手は3ボランチでサイドが空いている。正直、ウチはそのスペースを使いやすく、やりやすいかもしれない。相手は試合中にいろいろとシステムを変えてきたが、それはスカウティングでも分かっていたこと。個人としては3試合ぐらいゴールを決められずに、サポーターの方々から『早く点を決めてくれ』という声をもらっていた。これまで3試合ゴールを決められないことでそういう声をかけられることはなかった。それぐらい期待が懸かっていることがうれしい。チームの勝利に貢献できて良かった」
○阿部 勇樹
「前節負けている試合だから絶対に勝ちたかったし、準備してきたことを出せたことが大きかった。チャレンジが足りないことは話してきたし、チャレンジをしてダメなら仕方がない。そのほうが僕たちらしい。ガンバ戦の前半のように後ろ後ろにやっていると、相手が前から来たときに勢いを与えてしまう。何年もやってきていることだし、チャレンジし続けないといけない。それを多く出せた試合だった。最後はハラハラした展開になったが、結果的に勝ち点3を取れたことは良かったと思う」
Q:相手が試合中にいろいろとシステムを変えてきたが?
「それはみんなで話しながら、どうするかやっていた。相手がシステムを変えるということはうまくいっていない証拠だと思っている。それだけチームとして戦えていたし、チャレンジしていた結果、相手はシステムを変えざるを得なかったのでは。守備でも攻撃でもチャレンジして、ダメだったときに周りがカバーすることはこれまでもやってきたこと。それを出すだけだった。前節の反省点を生かせたと思う」
Q:今日の試合では自分たちの姿を取り戻せたと。
「良いイメージでできた。セカンドステージはあと2試合だけど、その先の戦いも考えていかないといけない」
○関根 貴大
Q:今日の試合はディフェンスが堅い相手ということでサイドが一つのポイントになったかと思います。
「試合が始まる前からチームメートや監督に『積極的にしかけろ』と言われていた。ここ数試合は自分の良さを出せていなかったので、今日は積極的にしかけていった。個人としては悪くなかった。このプレーを続けていければいいと思う」
Q:U-22代表の合宿があります。手倉森U-22代表監督にはどんなアピールをしていきたいですか?
「浦和とはポジションが違うだろうから、(チームとは違うポジションをやることの)適応能力や、ゴールに近いポジションでプレーすることになる。ゴールに向かう姿勢や激しい守備など、浦和でやっていることを表現していきたい」
○柏木 陽介
「今日は昨年と一昨年の反省を踏まえて、ゴールを狙いに行こうという意識の中で戦った。それが最初はうまくいった。レッズらしく恐れずに戦った結果、レッズらしいサッカーをできた。でも後半は自分自身全然良くなかったし、チームとしてもロングボールやクロスボールに対してうまく対応できなかったので、前半と後半は違うチームなった印象はあるけど、反省することが多かった。守備の部分ではマンツーマンでハメにいこうと話していたけど、試合の流れの中で変えていこうとやっていた。守備の部分は臨機応変にできた。相手が前から来てもしっかりとつないでいこうと、ボールを運ぶこともできた。これまでのFC東京戦のように結果的にハマったかなと」
Q:年間最多勝ち点争いでは広島がライバルになります。
「得失点差は厳しいけど、それがすべてではない。それよりも2連勝することがすごく大事なこと。広島の結果どうこうではなく、目の前の試合に勝利することでたとえ結果的に年間最多勝ち点チームにならなくても、良いシーズンだったなと言えるような戦いをしたいと思っている」
Q:ゴールシーンを振り返ってください。
「チャンスがあれば前に行こうと考えていたし、自分も最初から試合にうまく入ることができた。前へ前へ行こうと攻撃に参加した。マキ(槙野)からウガ(宇賀神)という形は試合中に2回あったし、それをうまく得点につなげることができた。中でサポートしたことがゴールにつながって良かった」
Q:失点が堅いチームに4得点を奪ったことは大きいのでは?
「4点を取った後の失点が厳しかった。内容的にもレッズらしいサッカーはできなかったけど、後半は少ないチャンスでも4点目を決められたことが勝利につながったと思う。後半に入ってからももう1点取ろうという意識がチームにはあったので、それが得点につながった。もしかしたら、その1点がなかったら、引き分けで終わっていたかもしれない。もう1点を取ろうという気持ちが勝利につながったと思う。残りの2試合も攻めの姿勢を持って戦っていければ」
Q:昨日の練習後にはレッズらしいサッカーに立ち返ることが大事だと話していましたが、それが大きかったですか?
「今日はそれに尽きると思う。ミスをしても切り替えてやって、戦った結果、勝利につながった。失点することを怖がるのではなく、1点を取られたら取り返すという気持ちで戦うこと。円陣の中でそういう声も出た。それが2点目、3点目につながった。後半も点を取りに行こうと試合に入っていったことも追加点につながったと思う」
Q:試合開始からかなり縦パスが入る状況でしたが?
「自分のところでフリーになることも予想できていたし、今日は後ろからレッズらしいつなぎができていた。今日は下がるのではなく、できるだけ前に絡むほうがチャンスになるだろうと思っていた。それを意識した結果がチャンスにつながるきっかけになったし、前半は非常に良かったと思う」
Q:得点シーンはその前に絡む意識が結果につながったと。
「マキ(槙野)からあのようなパスが出るなと分かっていたし、それに対してサポートに行けたことがゴールにつながった。いつもこういうふうにしていきたいというのはある。阿部ちゃんもできるだけ前でつなげるように意識してくれたし、逆に僕も前に行きやすくなった。阿部ちゃんが後ろで回し過ぎると、あまり前に絡めづらくなるけど、特に今日はボール回しのところで阿部ちゃんを起点にいろいろなところへパスを出せたのかなと思う」
Q:レッズらしいサッカーを表現して結果を出せたことは大きかったのでは?
「これを続けていかないと。これまでは何かを変えないと、となって失点が怖いから負けてはいけないという気持ちでやっていた。でも監督も前日会見で言っていたように、チャンピオンシップに出ることは決まっているわけで今までファーストステージはあまりプレッシャーを感じずにできていたけど、セカンドステージもプレッシャーまではいかないけど、年間最多勝ち点を意識した戦い方になってしまったことがいまのような結果になっているんじゃないかと思っている。吹っ切れたというか、チャレンジしてボールを失ったら守備に切り替えて取りに行くこと。ただ今日のように蹴ってくる相手に対してセカンドボールのところが難しくなってくる。こちらも蹴ったときにできるだけ高い位置に押し上げるようにやっていかないといけない。次の川崎Fは蹴ってこないだろうけど、ハメる形とブロックを作る形のメリハリを付けながらやっていきたい。川崎Fからは点を取れる自信はあるし、点の取り合いを望んで受ける。それぐらいの気持ちで向かっていきたい」
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