クラブが中期経営計画を発表「これからの10年に向けて、役に立つクラブを目指す」【V・ファーレン長崎】
2015 09/16 06:08
有料WEBマガジン『タグマ!』編集部の許可の元、タグマ!に掲載されているJリーグクラブ有料記事を全文掲載させていただいておりますこの企画。
今回はV・ファーレン長崎を中心としたWEBマガジン「スポーツ文化新聞 ola! premio ~V・ファーレン長崎応援WEBマガジン~」から中期経営計画に関する記事になります。
【植木修平コラム】クラブが中期経営計画を発表。「これからの10年に向けて、役に立つクラブを目指す」(1285文字)(スポーツ文化新聞 ola! premio ~V・ファーレン長崎応援WEBマガジン~)
2015年09月03日更新
V・ファーレン長崎は去る7月12日、定例記者会見でこれからの10年を見据えた大胆かつ堅実な中期経営計画を発表した。その中で服部順一GMは「クラブのブランドを向上させていくことに力を入れ、県民の皆様にとって価値があり、お役に立てるようなクラブを目指していく。我々の活動に理解して頂き、共感してもらい、一緒にやりたいと思われるものを目指したい。どんなに大きくなってもV・ファーレン長崎だけではなく、みんなでやっていきたい」と話した。
「決意と宣言」
まず一番大事にしたのはクラブの存在意義です。今後の10年を考え、2025年の長崎県の未来の姿をイメージしました。クラブは街の発展に寄与することが必要です。これは単にチームが強いとか会社が儲かるといった類のものではありません。Jリーグクラブは企業ですが、一般の会社とは違っており社会的な影響力がありますので、きちんと皆様に愛されるためには、その役割を担わなければなりません。そこで戦略的に組み立てながら地方クラブがどうあるべきを長崎らしさを組み入れながら考えました。
「4つの中期目標」
①経営の安定、企業体質改善...理念、ヴィジョンの明確化、計画的な収支計画、人材の発掘等
②ビジネスモデルの確立・明確化...分社化(一般社団法人)との業務の棲み分け、フットボール業務以外の創出
③自治体との強力な連携...国策である地方創生事業の創出・運営
④国際戦略の推進...アジア戦略、国際戦略を通じて各ステークホルダーとの連携・事業収益構造確立
「ブランド力向上のために」
(1)トレーニング環境・周辺環境を向上させ、ソフトを育てることで商品の「色」を出していきます。
(2)情報発信に力を入れてエンターテイメント性を打ち出し、クラブのブランド力を向上させていきます。
(3)積極的な施策を打ち、試合の集客増を目指します。
(4)今後は知識やノウハウを商品に変えていくことができると思います。また、外国人スタッフの登用も現実的に考えております。
「県内にスポーツコミッションの創設」
クラブはスポーツや文化活動を通して地方都市の発展に寄与していきますが、そこで長崎のスポーツを考える組織"スポーツコミッション"の創設を考えており、スポーツ関連産業の育成、機会創出を目指します。既に行政との検討に入っており、県内でのスポーツツーリズムの拡大へのお手伝いや中国の体育団体を通じて中国でサッカーの指導を行うような話も進んでいます。このようにこれまでとは異なった広い間口で収入を上げていくことを目指します。そこに価値を見出していただけるような方々と手を繋いでいくためにも、ヴィジョンや計画を明確にしたいと考えています。
「短期目標として女子チーム、2ndチームを発足させたい」
V・ファーレン長崎がトップチームの運営を行うのに対して、一般社団法人VV長崎ではホームタウン活動やアカデミーを運営していますが、今後は こちらで女子チーム、2ndチームの発足を担っていきます。これは短期で2年以内にやり遂げようと考えています。この他にも他種目スポーツイベントや他業種ビジネスを立ち上げます。
「スポーツ文化新聞 ola! premio ~V・ファーレン長崎応援WEBマガジン~」ではこのほかにも下記の記事などを掲載中です。
【徳島vs長崎】レビュー:主導権は握るものの得点なし。4試合連続ドローに。(805文字)
http://www.targma.jp/ola/2015/09/15/post1775/
【徳島vs長崎】プレビュー:残り12試合。チームは緊張感を高めて徳島戦に臨む。
http://www.targma.jp/ola/2015/09/13/post1769/
【練習場からola!】高木琢也監督「できるだけ速い攻撃を心がけていきたい」大久保択生、前田悠祐、井上裕大選手のコメントも。(878文字)
http://www.targma.jp/ola/2015/09/11/post1765/