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中山雄太が得たもの「負けて変わらないことはもっといけない」 【柏レイソル】

2015 09/05  07:40


有料WEBマガジン『タグマ!』編集部の許可の元、タグマ!に掲載されているJリーグクラブ有料記事を全文掲載させていただいておりますこの企画。
今回は柏レイソルを中心としたWEBマガジン「柏フットボールジャーナル」から中山雄太選手に関する記事になります。



【コラム】 中山雄太が得たもの「負けて変わらないことはもっといけない」 -1799文字- (2015/08/28)柏フットボールジャーナル
2015年08月28日更新

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大谷秀和の負傷を受けて、弱冠18歳の中山雄太が広州恒大戦でスタメンに抜擢された。

中山は高い技術もさることながら、彼は身体の強さ、身体能力の高さも魅力であり、そこにレフティー独特の感性も兼ね備えている。U-18時代はインサイド、アンカー、CBなど様々なポジションを務めたユーティリティーな選手で、トップチームではDF登録だが攻撃センスと高い守備力を兼備した万能型だ。そんな彼の特長を期待し、吉田達磨監督は起用に踏み切ったのだろう。

「自分の本職だったので、ネガティブになるものはなかったですし、監督も自信を持って送り出してくれました。その期待に応えること、このチャンスを勝ち取るという気持ちでやっていたので、『やってやるぞ』という気持ちで出ました」

そうモチベーション高く試合に入った中山。しかし、広州恒大戦は彼にとって失意の結果となった。

「帰ってから映像も見直しました。できた部分もあったんですけど、通じなかった部分の方が多かったと思います。要所では球際の強さを出せた部分もありましたけど、対人の場面では自分が負けていたり、ボールを取りきれなかったシーンが多く、配給や細かいミスもあって、自分たちのリズムを自分が崩してしまったのかなと思いました」

柏U-18での海外遠征や、年代別日本代表で世界との対戦経験は豊富だが、現役ブラジル代表を擁する広州恒大はまさに"未知との遭遇"だった。

ただ、普通の18歳ならば、負けた試合でも強烈な相手と対峙したことを「良い経験ができた」と受け取るところが、中山の捉え方はそれらとは若干異なる。

「"経験"と言うのなら、『勝った』という経験で終わらせたかったです。負けて、それで『経験できて良かった』というのは、何か違うと思っています。やっぱり勝って『良い経験になった』と言うのが一番良いので、そこは悔いが残ります」

負けてしまったのだから、"良い経験"とは言いたくないが、この敗戦を無駄にはしない。中山はこう続けた。

「勝って終わりたかったというのはありますけど、負けて変わらないことはもっといけない。負けて学ぶものもありますし、あのままじゃ自分はダメだと思う。また練習から頑張っていきたい」

広州恒大というアジアトップレベルの相手、そして現役ブラジル代表との対峙によって、今の自分には何が足りないのか、この先その相手と対等にやり合うためには今後はどこをどう伸ばせばいいのか。それが浮き彫りになった点をプラス材料とし、自分のレベル向上を期してすぐに行動へ移す。「自分はまだまだだ」とふさぎこまず、「だったら次の練習から、以前よりも高い意識を持って取り組む」と、サッカーに対して正面から向き合える姿勢と、高い向上心は中山の良さのひとつでもある。

中山は甲府戦へ気持ちを切り替えている。

「甲府戦まで期間があるので、そこでアピールしなければいけないですし、その間の練習での自分のパフォーマンスでスタメンか、サブか、ベンチ外かが決まります。自分が意識しているのは練習からというのがあるので、練習から地に足をつけて練習に取り組んでいきたい。甲府の狙いはカウンター。自分たちがボールを保持して相手のカウンターを抑えるのが一番なんですけど、深い位置に取りながら、自分たちがゴールへ向かい続けていけば、相手のカウンターの回数は減る。5バックや、4バックでも固めてくる時があるので、裏の意識は持ち続けていたいと思います」

「負けて変わらないことはもっといけない」と述べたように、広州恒大戦の敗戦の経験は、間違いなく中山の意識を引き上げた。その意識を抱き、早速甲府戦のメンバー入りを狙う"ギラギラ感"を漂わせている。

加えて、アウェイの第2戦で、広州恒大にやり返したいというリベンジの念も強い。

「第2戦はまだ先なので、どうなるか分からないですけど、第2戦で選ばれたら今回以上にやらなければいけないです。チームとして勝利が絶対条件ですし、自分もあの試合は前に行く回数が少なかったので、その気持ちをよりいっそう強めないといけない」

かつての酒井宏樹がそうだったように、若い選手というのはきっかけさえ掴めば驚くほどの急成長を見せる。そういう意味では、広州恒大戦は中山にとってきっかけになり得る試合だった。近い将来の柏を背負って立つ逸材の、ここからの急速な伸びに期待したい。

(取材・文 鈴木潤)


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