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ミハイロ・ペトロビッチ監督(浦和)会見『チームの出来に関しては、決して良いとは言えないような内容だった。ただ、最終的にわれわれが勝利できたことは、評価していいと思う』 J1【松本対浦和】

2015 07/12  07:40

2015年7月11日(土)19:00KICKOFF/松本平広域公園総合球技場/18,605人
松本 1-2 浦和
得点者:12' 武藤 雄樹(浦和)/52' 興梠 慎三(浦和)/62' 酒井 隆介(松本)

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○ペトロヴィッチ監督
「試合の内容に関しては、特にこれといってコメントするようなことはあまりない。前半は相手が6バックというより、8バックに近いような形で守備をしてきた。その中で、われわれはそうした相手を崩して得点し、リードを奪うことができた。その後、リードされているという展開になったホームチームは、まったくボールを取りに来なかった。われわれのチームがボールを保持し、GKにバックパスをしても、相手はリードされているにもかかわらず、取りに来るような場面はなかなか見られなかった。その中で、われわれは機を見て相手の陣内に侵入し、得点のチャンスをいくつか作れたのではないかと思う。後半はボールが芝の上を転がるよりも、空中に浮いている時間のほうが長かったと感じられた。その中で、2-1になってからは相手が主導権を握るような形になり、われわれはそれに付き合うような展開になってしまった。自分のチームの出来に関しては、決して良いとは言えないような内容だった。ただ、最終的にわれわれが勝利できたことは、評価していいと思う。なかなか、分析もしづらい展開の試合だったが、われわれとしては、アウェイの地である松本で勝利して帰れることは、本当に良かったと思う。相手もセットプレーやロングボール、ロングスローで、得点できたし、2-2に追い付けるチャンスももちろんあったと思う。ただ、最後まで得点を許さず、リードを守って勝利できたことは、良かった。私からみなさんへのお願いは、浦和を相手に2-1という際どい勝負に持ち込んだことを、決して良しと思わないでほしいということだ。今日、およそ1万8,000人のサポーターがスタジアムに来て、両チームを応援してくれたが、今日のサッカーは、あまりサッカーとは思ってほしくない内容だったと思っている。われわれはこのような相手に対しても、もっと内容を高めて勝利しなければならないと思っている。ただ、サッカーは相手があってのものだ。いろいろな考え方があると思う。私はただ、日本のサッカーはもっと内容のあるものを見せていかなければいけないと思っている。それぞれの方が、それぞれの考えの下にサッカーをされていいと思っているが、これは私個人の意見として発言させていただいた」

Q:相手の守備組織を崩した動きの評価は?
「ボールのないところでの、オフの動きは非常に大事。そして、オフの動きが、お互いに関係性のあるものでなければいけない。味方が動き、空いたスペースを他の選手が突いていく。それが同時に複数の選手で起こると、ああいう形が作れる。得点シーンだけでなく、得点が入らなかったシーンでも、似た形で何回か相手陣内でチャンスが作れていたのではないか。そうしたオフの動きは、あのように守備を固めてくる相手には大事だ。サッカーは、状況に応じて選手がピッチの上で判断しなければいけないスポーツ。そういう意味では、システマチックに、『この選手はこの選手に付いていく』というような守備の仕方をしてくれば、われわれはそれを利用してスペースを突いていく。今日は関根に17番の選手が、梅崎に5番が付いていたが、それを引っ張り出せば、裏のスペースは空いてくる。そういう形で、われわれはスペースを突いていった。守備においても、システマチックに動くのは大事だが、サッカーの状況の中で、選手が考えてプレーするというクリエイティビティーは、サッカーにおいては非常に大事な要素だと私は思っている。トレーニングの中、あるいは試合に向かっていくにあたって準備していったことと、違うことが起こるのがサッカー。だからこそ、そういう状況がピッチ上で起こったときには、選手たちが考えてプレーすることが非常に大事な要素。そうしたことは、普段のトレーニングの中で養っていくことが非常に大事だと思っている。日本人選手は、しっかりとトレーニングすれば、クリエイティブに考えてプレーする頭を持てる選手たちだと思う。日本のサッカーがこれからさらに強くなっていくためには、そういった部分を、今後しっかりとトレーニングしていく必要があると感じている」


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