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5月2日(土)14:00KICKOFF／埼玉スタジアム２００２／53,148人
浦和レッズ 1-0 ガンバ大阪
得点者：84' ズラタン（浦和）
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○ミハイロ・ペトロヴィッチ監督
「ここにいるみなさんは、約半年前にどういうことが起きたのかを知っていると思う。われわれには昨季タイトルを獲るチャンスがありながらも、それを逃してしまった過去がある。シーズンが変わって気持ちは切り替わったが、昨季の苦い敗戦は常に私の気持ちの中に残っていた。今日の試合をもって、その悔しい気持ちが少しだが晴れたゲームになった。本来であれば、昨季のわれわれはタイトルが獲れておかしくないシーズンだったが、サッカーは何が起こるか分からない厳しいスポーツ。その厳しさの中でタイトルを逃した。これまでは、レッズがボールを支配しながら一瞬のスキを突かれて失点するというのが多くのパターンだったと思う。試合前に選手に伝えたポイントは3つ。恐らくどのチームもガンバの強さは分かっていると思うが、それでも3冠を獲った。分かっていてもやられてしまう強さがガンバにはある。自陣で8枚のブロックを作って組織的な素晴らしい守備をする。そして、素早くパトリックと宇佐美にボールを出し、二人の決定力とクオリティーで得点するチームだ。3つめは、セットプレー。遠藤選手の質の高いボールを生かしながら、得点をしていく。誰もが分かっていながら抑えられないからこそ、彼らは3冠を獲った。今日の試合の中で特に求めたことは、二人のカウンターに気を付けて抑えることと、リスク管理をすること。彼らに時間とスペースを与えれば、危険な形を作られる。攻撃から守備への切り替えを速くすることを強く求めた。我慢強く試合をする中で、選手たちはよく意識してくれたと思う。ガンバも素晴らしいプレーをしたと思うが、ゲーム自体はわれわれが勝利に近かったと思う」
Q：宇佐美選手へどのような対策をしたのか？
「特に指示はしていない。前の二人にターンをしてドリブルをしかけられると強さがあるから、スペースと時間を与えないように近くの選手が素早く寄せるようにとは話した。ただ、宇佐美選手に何か特別なことをしろとは言っていない。パトリック選手に関しては、特に槙野のサイドに流れることが多いと分析をしていた。ただ、槙野は彼にチャンスを作らせないだろうと思っていた。広島時代、練習で同じようなタイプであるウェズレイ選手と常に対峙していたし、その強さも見ていた。だから、今日も抑えてくれるだろうなと思っていた」
Q：試合終盤に決定機を作られたことは反省点になるのでは？
「われわれは終盤の、特にアディショナルタイムに入るような時間帯に、そのような場面を作らせてしまうことが多い。昨季終盤の3試合もそうだし、前々節の名古屋戦の失点も、今日もそうだ。後半は遠藤選手のFKくらいしか相手に得点チャンスがなかった中で、あのような場面を作らせてしまうのはいただけない。試合終盤になれば体力も落ちるし、集中力も落ちる。相手が圧力を掛けてくるということもある。ただ、それは改善すべきことだ。そういった傾向が強いのは事実だから、選手たちと話をしながら対策を考えなければいけないのは事実だ」
Q：長谷川監督が関根を温存して変化させたと言っていたが、それは今日の相手や気温を考えての起用だったのでしょうか？
「関根に関しては、温存というよりも太腿の打撲によるものだった。今日もメンバーに入るかどうか、かなりギリギリのところでの選択だった。関根は甲府戦の後に2日間まったくトレーニングができず、今日の午前中に動けるかどうかの確認をする状況だった。そのサイドは、相手にも藤春選手がいるサイド。相手がフレッシュな中で前半から起用したらどうなるかということで、平川を起用した。平川は攻撃の面でのドリブルなどで劣る部分はあるが、守備面では非常に良く貢献できる選手。全体のバランスを見てプレーできる選手だから、今日は平川をスタメンで使い、相手が疲れてくるであろう時間帯に関根を投入した」
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