ACL【浦和vsブリスベン】浦和レッズ 試合後の選手コメント『試合中のブーイングはちょっとショックだった』(柏木)+宇賀神・那須・興梠・阿部
2015 03/05 02:06
3月4日(水)(19:30KICKOFF/埼玉スタジアム2002/13,527人)
浦和レッズ 0-1 ブリスベン・ロアー
得点者:2'ボレロ(ブリスベン)
-----
○柏木陽介
――2トップだったが?
3人が良い距離でできればよかったが、相手のプレスにうまく対応できなかった。
――興梠が落ちて、ズラタンが裏に抜けるという動きがあったが?
前から来たら裏にスペースが空くし、一人が下がってスペースを狙うのも最初はできたけど、それをシュートまでつなげられなかった。
――途中から1トップ2シャドーに変わったが?
試合中にも1トップ2シャドーの方がいいんじゃないかと慎三と話していた。守備に関してもはまりやすかったし、それをメンバーを変えてやったところはまったし、立ち上がりはよかった。
――10人になった後は?
(自分が)少し後ろに下がったけど、あまり下がってやることは考えていなかった。10人でもみんなハードワークできたけど、逆に11人の時からそれをやらないと。特に前からいくところ、切り替えのところは10人の方ができていたと思うから、11人でできればもっと高い位置でボールを奪えて良い攻撃につなげられると思う。
――ACLは2連敗となり、あとがなくなったが?
割り切ってできるので。メディアがそんなにネガティブだと、こっちもネガティブになりそう。4試合もあるとポジティブに考えた方がいい。正直、ずっと勝てていないというのはあるけど、試合中のブーイングはちょっとショックだった。終わってからのブーイングは自然だと思うけど。
――湘南戦は?
そこは負けられないし、何かきっかけ、それは勝ちだと思うけど、1つ勝つことの難しさを久々に感じている。3連敗していれば誰もがネガティブになるし、マイナスなことしか考えないと思うけど、それだと前に進めない。こういう時こそ流れを変えられるように。去年もそうだけど、いい時しか活躍できない選手じゃダメだと思う。連戦の疲れとか言わせないように、いい準備をして臨みたいし、ターンオーバーするなら途中から入ってもいいプレーができるために、自分の調整をしっかりして、チームに少しでも貢献できるようにしたい。チーム一丸として湘南戦に向かいたい。
――決定機も作れていたが?
何回かいいチャンスはできている。去年の終盤と同じように、決めるところで決められないで失点してしまう。今日も俺がボールを取った後、自分でボールを忘れてそのまま取られて失点したので反省しないといけない。その後は切り替えて、ボールを取りにいって、ほとんど取れたかなというくらい自分のなかでいい守備はできていたので、それを続けながら自分の攻撃のいい部分を出せるようにしたい。
○宇賀神友弥
前半は守備も攻撃もハマっていなところがあったけど、後半立ち上がりから非常にいい崩しのなかで慎三のチャンスだったり、その他にもチャンスがたくさん生まれたなかで、あと一歩のところで決め切れないのは非常に悔しし。後半の早い時間帯に大ちゃんが退場してしまったけど、そのなかでも全員がファイトして1点を取りにいったなかで、あと一歩というシーンがたくさん作れていたなかで取れなかったのがもったいなかった。
――今日は左サイドでの出場だったが?
それまで何年も左サイドでプレーしていたので、特に違和感なくやれたし、槙野とのコンビネーションも今まで繰り返しやっていたので、攻守においていい関係ができていたと思う。
――運動量は?
立ち上がりから裏を取るプレー、スプリントは意識していたし、そういうところはできた。退場してからもサイドバックのポジションになって、ボールを奪った後は長い距離をスプリントすることもできていたので、ハードワークできたという手応えはある。
――中2日で湘南戦だが?
公式戦3連敗しているけど、Jリーグは次が開幕なので、この結果に下を向いていてもすぐに試合が来るので仕方がないし、割り切ってやっていきたいし、90分通しての試合内容には下を向く必要はないと思うので、自分たちがやってきたことをぶれずに続けるのが一番だと思う。ここでブレると一番よくないと思うので、ブレなければ結果はついてくると思う。
――阿部選手がサポーターに一つ勝つまで待ってくれという話をしていたが?
正直なところ、ホーム初戦で前半からブーイングされるというのは理解できないし、もちろん立ち上がりに失点して良くない入りをしたというのはあると思うけど、ホームで戦っているのに早い時間帯からブーイングされるというのは......。怒りというよりは悲しいと思いながらプレーしていたし、もちろん選手たちは全員が勝つために100パーセントの力を常に出しているし、そのなかでサポーターの人たちもいい時だけじゃなくて、悪い時こそチームとして一つになるのが大事だと思うので、ああいう形でブーイングされるのは非常に悲しいなと思う。
――ハーフタイムにブーイングについて選手たちで話をした?
プレーしながら気にしているわけではなかったけど。もちろん自分たちはプロの選手なので結果という形でサポーターに自分を表現することが一番だけど、勝っている時はもちろん応援してくれると思うけど、よくない時こそ自分たちの力になってほしいなというのは正直ある。でも、浦和というチームで3試合結果が出ていないということで、サポーターの人たちがそういう気持ちになるというのはもちろん理解できる。
○那須大亮
立ち上がりに失点してしまったけど、早かったので特に気にしていなかった。後半のこれからという時に退場してしまって、一人少なくなったので運動力が求められるし、それでもみんながんばってチャンスを作ってくれていた。今日は負けたけど、あと4試合あるし、10人でもチャンスをそれなりに作っていたのでチームメートに助けられた部分もある。自分としてはチームに迷惑をかけたし、すごい悔しい試合。でも、切り替えるしかないので、次のリーグに向けてやっていきたい。
――攻撃でやり方を少し変えていたが?
前半は2トップ気味でやっていて、後半にまた変えたけど、前半より後半の方がチャンスを多く作れていた。それは続けていかないといけない。
――ブリスベンの攻撃は?
特に怖さはなかったけど、10番の一発が速かったのでそれは嫌だったけど、それだけだったので変に意識はしていなかった。点が必要だったので、どうにか前に人数をかけていければと考えていた。
――湘南戦に向けては?
公式戦3連敗で厳しい船出となったけど、今は続けることが大切だし、リーグでいいスタートを切りたい。ACLもまだ4試合あるし、まずは勝っていかないといけない。前を向いて一つひとつ臨めれば。
○興梠慎三
まだ試合勘というか、公式戦が初めてだったので、まずは自分のところで流れが止まらないように、失わないようにという考えで入ったが、あんまり収まらなかった。
――ズラタン選手との2トップは?
別にやりづらさは無かったし、1回ちょっとやってみたいなという思いもあった。でも守備になった時に、陽介の横がけっこう突かれていて、やっぱりそう考えたら1トップ2シャドーに戻した方が、守備のほうがハマるかなと思った。多分、後半は監督もそういう考えだったと思う。
――後半立ち上がりから良いリズムでチャンスも作れたが?
1トップ2シャドーになって押せ押せムードになったけど、本当に自分が決定機を決めておけば、大ちゃんの退場もなかったと思うし、あそこで決められないところが自分自身のコンディションがまだまだかなという感じはする。
――10人になってからの攻めと守りのバランスは?
もう1失点しなければ、一人少なくても必ずビッグチャンスは1,2回来ると思っていた。自分のチャンスもそうだけど、何人か決定機があったと思うし、そこでやっぱり決めきれないのが勝ち点を取れない原因かなと思う。
○阿部勇樹
ACLのホーム開幕戦で平日でも多くの方がレッズの勝利を期待して戦いに来てくれたので、勝てなかったのは非常に悔しい。
――サポーターの前で話している時に人差し指で「1」と何度もやっているように見えたが?
もちろん負けてブーイング受けるのは当然だと思っているし、(ACLのグループステージが)あと4試合あるからという言葉もいただいたけど、まずはひとつ勝たないと意味がないと思っているし、ひとつ勝つために俺らは全力で戦うから一緒に戦おうという話はした。応援してくださっている、一緒に戦ってくださっている方の声も聴けたので、もちろん熱くなってしまったのは反省しているけど、勝ち負けがあるスポーツで結果が全てなので。
平日でも大勢の方が来てくださったし、レッズの勝利を期待してくださっている方がいっぱいいたと思うので、そういう中で勝てなかったのでもちろん悔しい。僕らも悔しいし、来てくださった方も同じぐらい悔しい思いをしているんだと改めて分かったので、やっぱりプレーでそういう気持ちがあるプレーをしていけば伝わると思う。今はそういうプレーを出しつつ、しっかり結果を残すことが大事だと思う。継続してやってきたことは自信を持ってやっていかないといけないし、下を向いている時間もない。ブーイングも受け止めるし、結果も受け止めるし、そこからどうするかは自分たち次第。同じ方向に向かって歩いていかないといけない。
----------
【関連リンク】
▼ACL【浦和vsブリスベン】ミハイロ・ペトロヴィッチ監督会見全文『私は負けの中にも光が見えている』