かわばた編集長の一言解説

割りと辛口、常に客観的なイタリア在住のジャーナリスト・片野道郎さんによる本田圭佑に対するちょっと珍しいくらいの“デレ記事”です。ニュース解説というか、ぜひ読んでほしいなと思ったので紹介しておきます。

ただ、この試合を観ていた人であれば、片野さんがベタ褒めしたくなった気持ちも分かるはずです。実際にこの試合の本田は素晴らしいプレーを見せていました。特に前半は、「右ウイング」というカテゴリーをすっ飛ばしたプレゼンスを示していたように思います。ミランがこれだけポゼッションで圧倒したのも驚きでしたし、そこで本田が重要な機能を果たしていたのも確かでしょう。

左利きの特性を生かした、中に切れ込んでのフィニッシュを一つの形として示してきた今季の本田ですが、もうワンランク上の価値を持ち込みつつあるというか、持ち込もうとしていることがよく分かりました。フィニッシャーでありつつ、同時に右サイドのゲームメーカーとして機能する。ウディネーゼ戦の前半のようなパフォーマンスが持続的に出てくるようだと、ミランはチームとしても化けるかもしれません。