英国関西ライター内藤秀明の一言解説

　本田圭佑が所属するミランは、エミレーツ航空と5年間で148億円、年間約30億円で契約を更新しました。台所事情が厳しいミランにとってこれは大きい。今後、派手な動きをするとは考えにくいですが、今冬や来夏のマーケットで少しは財布の紐が緩むかもしれません。

　ちなみにこの金額、ものすごい大金に思えますが（実際、大金ではあるのですが）、同じくエミレーツ航空とスポンサー契約を結んでいるアーセナルと比較するとやや見劣りしてしまいます。この英国のクラブはなんと2012年時点で、5年で約280億円、ミランの2倍もの大型契約を結んでいます。プレミアリーグとセリエAのブランド力の差、欧州CLに出られるチームと出られないチームの差はここまで大きいのかと実感させられます。次にアーセナルと契約延長する時は、一体いくらの契約金になるのか。楽しみというより、規模が大きすぎて、もはや恐ろしさすら覚えますね……。

　最後にサッカー界で頻繁にその名を聞くようになったエミレーツ航空について補足しておきましょう。この中東の航空界社は、エイビーロード『エアライン満足度調査2014』によりますと、総合満足度ランキング5位（昨年度は2位）と、比較的質の高いサービスを提供している優良航空会社です。「満足度に自信有り → 一度使ってもらえれば、リピーターになってもらう自信有り」だからこそ、まずは名前を知ってもらうために、これだけサッカーへ積極的に投資しているのかもしれませんね。