【川端編集長のニュース一言解説】なでしこジャパンのアジア大会初戦『日本vs中国』レポート
2014 09/16 18:41
なでしこジャパンがアジア大会の初戦『日本vs中国』を行いました。
【なでしこ】シュート9本もノリさん「仕留めきれなかった」(スポーツ報知)
◆仁川アジア大会 ▽1次リーグB組 日本0―0中国(15日・南洞)
連覇を目指すアジア大会初戦は、不安を残すスコアレスドローとなった。15年カナダW杯へ、中堅選手と新戦力の融合を課題に掲げた今大会。シュート9本を浴びせながら、B組最大のライバル・中国の堅守を崩せない。佐々木監督は「クオリティーの部分では自分たちが勝っていたが、仕留めきれなかった」と語った。
かわばた編集長の一言解説
なでしこジャパンのW杯優勝から3年。ネクストジェネレーションへの移行は徐々に進んでいる印象があります。今回のアジア大会はそもそも海外組が呼べなかったので、「新戦力の発掘」を最初から大きな目標に掲げてもいます。
中国との初戦の試合内容は率直に言ってよくありませんでした。強化試合のガーナ戦から中1日という強行日程の影響もあったのは確かです。佐々木則夫監督も率直に認めていましたが、後半の途中から日本はエンジンを掛けるどころか動きが落ちてしまいましたからね。ただ、話を聞いた感触としては最初から割り切っていたというか、こういう「悪い試合」になることまで見据えて、佐々木監督は選手を試していた印象です。
体力面だけ考えれば、ガーナ戦で今回と同じスターティングメンバーを並べること自体をしないでしょうから、もっと先を見ていると思います。話を聞いていても監督の口から何度も「W杯」という単語が出てきていたので、真のターゲットはあくまでそちらなのでしょう。残り2試合はヨルダンとチャイニーズ・タイペイ。もちろん油断していいはずはないですが、「中国よりパワーのない相手」(佐々木監督)であることも確か。グループリーグ突破はできると踏んで、あえてリスクのある(機能しない恐れもある)選手起用をしている。そんな印象も受けました。